インターハイ バレーボール女子 東龍が日本一に向けて最高のスタート

全国高校総体バレーボール女子

予選グループ戦 7月29日 YGドーム(徳島)

東九州龍谷2(25-17、25-22)0下北沢成徳(東京)

バレーボール女子の全国高校総体で、東九州龍谷(東龍)が日本一に向けて好発進した。予選グループ1回戦で前大会覇者であり、第2シードの下北沢成徳と対戦。2−0で勝利し、決勝トーナメントに進出した。相原昇監督は「日本一になるために最高の形をつくった。ストレートで勝ったのは大きい」と笑顔を見せた。

日本一を描く相原監督には狙いがあった。6月の九州大会が終わって、エースの飯山エミリ(3年)をオポジットからミドルブロッカーにポジションを転向した。高さとパワーのある飯山を真ん中に据えることで、攻撃のバリエーションが増え、左右のスパイカーのマークが分散される。守備においては相手のエースをブロックで封じ、チームが活性化した。

第1セット序盤は飯山にボールを集め、連続ポイントで先制パンチ。相手がひるんだところで、すかさず力強いスパイクを打ち込み、一度もリードを許すことなくねじ伏せた。第2セットは序盤に5点のリードを許したが、サーブで相手を揺さぶり、自慢の高速バレーで追撃する。中盤に逆転してからは、着実にポイントを重ねて逃げ切った。

エースとして大活躍した飯山エミリ

初戦で下北沢成徳との対戦が決まってから、この日を楽しみにしていたという飯山。下北沢成徳には中学からのライバルであり、U-20日本代表合宿で一緒にプレーした古川愛梨(3年)がいた。ネットを挟んで向かい合った時、「負けたくない。ぶっ飛ばしてやる」と気持ちが高ぶった。

飯山の力強いプレーに2年生の岡部詩音、飯尾風香も勇気づけられ、思い切りのよいスパイクで呼応した。相原監督は「今日は狙い通りの試合ができたが、これからも挑戦者として一戦一戦戦うだけ」と気持ちを切り替え、明日からの試合に備える。5年ぶりの日本一に向けて、最高のスタートを切ったことは間違いない。

最高のスタートとなった東龍

(柚野真也)

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