【きょう30日(土)の天気】台風5号 日本から離れても油断禁物 西日本太平洋側は大雨続くおそれ

 台風5号は、きょう30日(土)午後には次第に日本付近からは遠ざかるが、西日本太平洋側を中心にあさって8月1日(月)にかけて大雨が続くおそれがある。また、今は晴れている地域でも、午後は急な雨や雷雨に注意が必要だ。西~北日本で猛暑日になる所もあり、猛烈な暑さによる熱中症にも気をつけたい。

西日本太平洋側では同じような所で大雨続くおそれ

 きょう30日(土)午前9時現在、台風5号は東シナ海を1時間に35キロメートルの速さで西北西に進んでいると見られる。今後も日本からは遠ざかりながら、次第に進路を北寄りに変え、あさって8月1日(月)には黄海で熱帯低気圧に変わる見通しだ。

 台風が日本に上陸する可能性は低いが、油断は禁物。西日本の太平洋側では、台風に向かう暖かく湿った空気の流れ込みが続くため、同じような場所で雨が降り、大雨が続くおそれがある。特に九州南部や四国の太平洋側を中心に、あさってにかけて雨量が多くなりそうだ。大雨による土砂災害、低地の浸水、川の増水・氾濫などに警戒が必要。
 また、九州や奄美では、きょういっぱい強い風が吹き、海はうねりを伴ってしける見込み。強風やうねりを伴う高波にも注意が必要だ。

晴れている地域でも午後は天気急変に注意

 山陰や近畿、東~北日本にかけては日ざしの届く所が多いものの、きょう30日(土)も天気は急変するおそれがある。特に昼過ぎから夕方にかけて、関東甲信の内陸や山沿いを中心に、発雷確率は75%以上とかなり高くなっている。晴れ間があっても、午後は急な雨や雷雨になる所がありそうだ。短時間で道路が冠水するような大雨となるおそれもある。

 また、落雷や竜巻などの激しい突風に加えて、ひょうが降る可能性もある。黒い雲が増えてきたり、急に冷たい風が吹いてくるときは天気急変のサインとなることがある。これらが見受けられたときは、頑丈な建物内に移動した方がいいだろう。

西~北日本で猛暑日予想 水分補給必須な1日

 きょう30日(土)は猛烈な暑さにも注意が必要だ。予想最高気温は福井37℃、福岡と大阪36℃、名古屋、東京、金沢や盛岡35℃など、西~北日本で35℃以上の猛暑日が予想されている。札幌でも平年より大幅に高い32℃と、体に堪える厳しい暑さになりそうだ。
 周囲と声を掛け合いながらこまめに休憩を取り、水分補給を行うなど、熱中症への万全な対策もして過ごした方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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