<レスリング>松田幸々(京都・丹後緑風高)が優勝、国別対抗得点はインドを退けて優勝…2022年U17世界選手権・第5日-1(女子)

 

 2022年U17世界選手権第5日は7月29日、イタリア・ローマで女子5階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、4階級で決勝に進んだ日本は、46kg級の松田幸々(京都・丹後緑風高)が優勝、40kg級・江坂萌那(刈谷クラブ)、53kg級・尾西桜(埼玉・埼玉栄高)、69kg級・吉田千沙都(愛知・至学館高)の3選手は敗れて2位に終わった。3位決定戦に回った61kg級の佐々木すず(東京・安部学院高)は勝って銅メダルを獲得。

 U17アジア・チャンピオンのインド選手を破って決勝に進んでいた松田は、米国の新鋭選手相手に第2ピリオド、13-0のテクニカルフォール勝ち。初の国際大会を優勝で飾った。

決勝をテクニカルフォールで勝ち、初の国際大会を優勝で飾った松田幸々(京都・丹後緑風高)=UWWサイトより

 欧州1・2位選手を破っていた江坂は、U17アジア選手権決勝の相手でもあるムスカン(インド)と対戦。第2ピリオド、フォールで敗れ、リベンジしての優勝ならなかった。尾西はU17欧州選手権優勝のマリア・イェフレモワ(ウクライナ)に1-3で敗れた。2019年U15アジア選手権優勝以来のメダル獲得。吉田は昨年の世界カデット(現U17)選手権5位のハーシタ(インド)に1-3で敗れ、初の国際大会を優勝で飾れなかった。

 佐々木は敗者復活戦を勝ち上がってきたモルドバ選手に快勝し、初の国際大会でメダルを手にした。

 女子は前日と合わせて「金3・銀4・銅1」を獲得。2019年大会の6階級制覇には及ばなかったが、43kg級は派遣なしという状況にもかかわらず、国別対抗得点は180点で優勝。5階級制覇のインドに31点の差をつけた。昨年の大会には出場していないので、「連覇」とはならないが、出場した大会は7大会連続で世界一を守った(2020年大会は中止)。

 53kg級にモンゴル代表として出場したビャンバスレン・ハリウン(愛知・至学館高)は、前日の準決勝でマリア・イェフレモワ(ウクライナ=前述)に敗れ、この日の3位決定戦では昨年の世界カデット選手権49kg級3位のトルコ選手に6-9で敗れ、メダルを逃した。

 各選手の成績は下記の通り。


女子

 【40kg級】江坂萌那(刈谷クラブ)   2位=8選手出場《トーナメント表》 
決 勝 ●[フォール、2:48=0-10]Muskan MUSKAN(インド)

(以下。前日の試合)
準決勝 ○[Tフォール、1:5=11-0]Yagmur KARABACAK(トルコ)
1回戦 ○[6-6]Yevheniia DRUZENKO(ウクライナ)

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 【46kg級】松田幸々(京都・丹後緑風高)   優勝=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[Tフォール、2:57=13-0]Gabriella Andrea GOMEZ(米国)

(以下。前日の試合)
準決勝 ○[4-0]Shruti SHRUTI(インド)
2回戦 ○[Tフォール、0:38=10-0]Alexandra VOICULESCU(ルーマニア)
1回戦 BYE

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 【53kg級】尾西桜(埼玉・埼玉栄高)   2位=17選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[1-3]Mariia YEFREMOVA(ウクライナ)

(以下。前日の試合)
準決勝 ○[Tフォール、0:45=10-0]Ya Hsin CHEN(台湾)
3回戦 ○[フォール、1:06=10-0]Lilya Yasmina Agnes Tugba COHEN(フランス)
2回戦 ○[6-6]Reena REENA(インド)
1回戦 BYE

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 【61kg級】佐々木すず(東京・安部学院高)   3=20選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[Tフォール、1:01=11-0]Ana Maria CRETU(モルドバ)

(以下。前日の試合)
準決勝 ●[フォール、1:01=0-6]Savita SAVITA(インド)
3回戦 ○[Tフォール、0:49=10-0]Elena NICOLODI(イタリア)
2回戦 ○[Tフォール、0:52=10-0]Sabina Nicoleta PETRACHE(ルーマニア)
1回戦 BYE

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 【69kg級】吉田千沙都(愛知・至学館高)   2位=13選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[1-3]Harshita HARSHITA(インド)

(以下。前日の試合)
準決勝 ○[6-4]Nadiia SOKOLOVSKA(ウクライナ)
2回戦 ○[Tフォール、10-0]Gulnura TASHTANBEKOVA(キルギス)
1回戦 ○[Tフォール、12-2]Ayse ERKAN(トルコ)

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 《国別対抗得点》

[1]日本 180点、[2]インド 149点、[3]ウクライナ 112点、[4]米国 107点、[5]トルコ 81点、[6]ルーマニア 54点、[7]アゼルバイジャン 46点、[8]カザフスタン 45点、

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《日本在住選手》

 【53kg級】ビャンバスレン・ハリウン(モンゴル=愛知・至学館高) 5位=17選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[6-9]Sevim AKBAS(トルコ)

(以下、前日に実施) 
準決勝 ●[フォール、1:56=0-6]Mariia YEFREMOVA(ウクライナ)
3回戦 ○[フォール、1:29=6-0]lena Noelle IVALDI(米国)
2回戦 ○[Tフォール、0:48=10-0]Milica SEKULOVIC(セルビア)
1回戦  BYE

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