35℃以上危険な暑さと急な雷雨のおそれ続く 夏休みは熱中症と天気急変に注意

 31日(日)も全国的に体に堪える危険な暑さが続きそうだ。気温の上がる午後は関東甲信の山沿いや内陸を中心に、急な雨や雷雨のおそれがある。8月に入ってからも天気の傾向はほとんど変わらない見通しのため、しばらくは熱中症と空模様の変化に注意が必要だ。

猛烈な暑さ続く 16府県に熱中症警戒アラート発表

 30日(土)は、日ざしや南から流れ込む暖かい空気の影響で気温が上昇。午後5時までの最高気温は、豊岡(兵庫県)37.2℃、鳩山(埼玉県)36.5℃、若松(福島県)36.2℃などを観測し、西~北日本の広い範囲で35℃を以上の猛暑日となった。

 31日(日)も山陰から北日本にかけては晴れ間があって暖かい空気が流れ込むため、広い範囲で体に堪える猛烈な暑さは続く見通し。予想最高気温は、熊谷(埼玉県)38℃、東京と大阪35℃など猛暑日が続出する予想だ。
 環境省と気象庁からは埼玉県や大阪府など、計16府県に熱中症警戒アラートが発表されている。引き続き熱中症対策が必須な1日になりそうだ。

九州や四国では同じような所で大雨続くおそれ

 一方で、日本付近からは遠ざかっている台風5号に向かう暖かく湿った空気が流れ込む西日本の太平洋側では雨が続く見通し。31日(日)午後6時までの24時間に、多い所で九州南部200ミリ、四国では太平洋側を中心に120ミリなどが予想されている。大雨による土砂災害、低地の浸水や川の増水・氾濫などには引き続き警戒が必要だ。

 また、晴れ間のある地域でも気温の上がる午後を中心に大気の状態は非常に不安定。特に関東甲信の山沿いや内陸では落雷、竜巻などの激しい突風やひょうが降るおそれがあるため、31日(日)午後も空模様の変化に注意が必要だ。

8月に入っても天気急変と危険な暑さ続く

 この先も空模様の変化と暑さに注意が必要な日が続く見通し。西~東日本にかけて、しばらく高気圧に覆われて晴れ間があるものの、高気圧のふちを回る湿った空気も流れ込みやすいため、気温の上がる午後を中心に局地的な雨や雷雨が発生しやすくなりそうだ。
 北日本には低気圧が近づくため、2日(火)から3日(水)にかけて雨が降りやすく、日本海側を中心に雨足が強まる可能性もある。

 予想最高気温は、西~東日本で35℃以上の猛暑日が続く所が多い見込み。特に東海や関東では危険な暑さとなりそうだ。名古屋や熊谷(埼玉県)では8月1日(月)以降も6日(土)にかけて連日35℃以上で、40℃近くまで上がるおそれもある。
 まもなく8月に入り、夏休みのため家族で山や海などにレジャーへ出かける人も多いかもしれない。子どもや高齢者は特に風通しの良い服装を選び、こまめに休憩を取って水分補給を促し、室内では適切に冷房を使用するなど熱中症対策を万全にして、残りの夏休みも過ごした方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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