自民・甘利前幹事長 安倍元首相追悼演説の自薦否定 「みんなが納得する静かな環境でやるべき」 人選仕切り直しか

甘利明氏(資料写真)

 自民党の甘利明前幹事長(衆院比例南関東)は29日夜、自民党が臨時国会(8月3日召集)で検討していた安倍晋三元首相への追悼演説を延期する方向で調整に入ったことを受け「みんなが納得する静かな環境でやるべきだ」との意向を示した。自身の登壇構想を巡っては「私からは1ミリも出ていない」と党内外からの「自薦」との見立てを否定。TBSのCS番組「国会トークフロントライン」に出演し述べた。

 演説を巡っては安倍氏の野党人脈が薄いことなどから懇意の甘利氏の登壇構想が浮上した。「本来は他党の議員が弔意を示すという国会慣例に反する」として立憲民主党などが反発。また安倍氏の派閥などから「自身で売り込んだのではないか」などの反発が上がった。国葬後の秋の臨時国会へ先送りされる見通しとなったが「人選は仕切り直し」(自民幹部)という。

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