岩佐歩夢、“近くて遠かった”初ポールに安堵「2回目のランでは落ち着いてドライビングできた」/FIA F2第10戦

 ハンガリーで開催されているFIA F2第10戦ブダペストの予選において、岩佐歩夢(ダムス)がF2での初ポールポジションを獲得した。予選を終えた岩佐はセッションを振り返り、「最悪だった」という1回目のランのあと、セットアップを変更し落ち着いて2回目のランに臨んだと語った。

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──FIA F2、初ポールの心境は?

岩佐歩夢(以下、岩佐):F3でも獲ったことがなかったので、新鮮です。たぶん、フランスF4の最後のほうで獲った以来だと思います。ここまで何度か近いところまで来て、ポール・リカールでは1000分の6秒差で逃していて、今日のフリー走行でも1000分の1秒差で2番手だったので、近いのにすごく遠く感じていたので、やっと獲れてすっきりしました。

ダムスのスタッフと初ポールを喜ぶ岩佐

──最後のアタックでの逆転ポールでした。

岩佐:今回は自分のアタックがとても悪くて、1回目のランは最悪でした。そんなに攻めていたわけではないのに、1コーナーのブレーキングでロックさせてしまってから、なかなか立て直すことができなくて、もう本当にグダグダでした。それでピットインして、2回目のランに向けてエンジニアがセットアップを変えてくれて、自分も2回目のランでは落ち着いてドライビングすることができました。

──山本雅史さんから祝福を受けていましたが、何を言われましたか。

岩佐:2番手にコンマ4秒差をつけたので、「やりすぎだよ」と笑っていました。僕もポールポジションを獲ったとき、エンジニアから2番手にコンマ4秒差だと言われたとき、ちょっと理解できなくて「100分の4秒?」って聞き直したくらいです。

初ポールを喜ぶ山本雅史氏と岩佐歩夢(ダムス)

──最後のアタックに入る前の心境は?

岩佐:かなり焦っていて、やばいという感じでした。うまくいって、ホッとしています。

──ポールポジションというのはレーシングドライバーにとって優勝とはまた別の意味で価値があると思います。

岩佐:そうですね、一発の速さというのはレーシングドライバーにとってとても大切だし、こんなハイレベルのカテゴリーでのポールポジション獲得はとてもうれしいです。

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