トレードが次々に成立 元日本ハム・マーティンはドジャースへ移籍

ヤンキースがアンドリュー・ベニンテンディ(ロイヤルズ)、マリナーズがルイス・カスティーヨ(レッズ)を獲得するなど、今夏のトレード市場は少しずつ動き始めているが、日本時間7月31日にもトレードが次々に成立した。フィリーズはエドムンド・ソーサ(カージナルス)、ドジャースはクリス・マーティン(カブス)、レイズはデービッド・ペラルタ(ダイヤモンドバックス)を獲得。まだ大物選手が市場に残っており、日本時間8月3日午前7時のトレード期限までに各球団がどのように動くか注目される。

内野の守備力に不安を抱えるフィリーズは、ポール・デヨングのメジャー再昇格によって居場所を失いかけていたソーサをカージナルスから獲得した。ソーサは今季ここまで53試合に出場して打率.189、0本塁打、8打点、3盗塁、OPS.515と低調だが、遊撃手として守備防御点+5を記録。二塁と三塁も守れるため、内野の控えとして重宝するはずだ。フィリーズはソーサの対価として左腕ジョジョ・ロメロをカージナルスへ放出している。

ブルペン強化を目指すドジャースは、カブスから元日本ハムのマーティンを獲得した。今季は34試合に登板して1勝0敗、6ホールド、防御率4.31と平凡な成績に終わっているが、40奪三振に対してわずか4与四球とコマンドの良さは健在。昨季ブレーブスでワールドシリーズ制覇を経験しており、シーズン終盤からポストシーズンにかけて、その貴重な経験値が生かされるはずだ。ドジャースは内外野を守れるユーティリティ・プレーヤーのザック・マキンストリーをカブスへ放出した。

レイズは打線の強化を目指してダイヤモンドバックスからペラルタを獲得した。3年契約の最終年を迎えているペラルタは、今季ここまで87試合に出場して打率.248、12本塁打、41打点、1盗塁、OPS.777を記録。近年は衰えが目立っているが、2018年にシルバースラッガー賞、2019年にゴールドグラブ賞を受賞した実績を持つ。今季は右腕に対してOPS.823をマークしており、対右腕時の出場が多くなりそうだ。レイズはペラルタの対価として19歳の捕手クリスチャン・セルダをダイヤモンドバックスへ放出している。

このほか、パドレスは今季終了後にフリーエージェントとなる予定だった先発右腕ジョー・マスグローブと5年1億ドル前後の契約で合意間近であることが報じられている。また、今夏のトレード市場における注目株の1人だったダニエル・バード(ロッキーズ)は2年1900万ドル前後で契約を延長したことが明らかになった。

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