「防衛力を抜本的に強化」と改めて総理強調

 岸田文雄総理は29日開いた政府与党懇談会で来年度予算編成について「骨太の方針2022、新しい資本主義のグランドデザインや実行計画などを踏まえ、内外の重要課題への取組みを本格化させる内容にする」と説明した。

 岸田総理は「新しい資本主義の実現に向けた施策を具体化していく。具体的には人への投資、科学技術・イノベーション、スタートアップ、グリーン・トランスフォーメーション、デジタル・トランスフォーメーションへの重点投資を官民連携の下で推進する。またエネルギーや食料を含めた経済安全保障を徹底していく。こども政策の充実を図り、全世代型社会保障を構築していく。これらを通じて、社会課題の解決を経済成長のエンジンに転換していきたい」と強調した。

 また安全保障環境に対応して、岸田総理は「ロシアによるウクライナ侵略のほか、インド太平洋地域においても安全保障環境は一層厳しさを増している」とし「日本の安全保障を確保し、国民の生命と暮らしを守り抜くため、新たな国家安全保障戦略を策定し、防衛力を抜本的に強化していく」と防衛費の大幅増に努める考えを改めて示した。(編集担当:森高龍二)

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