熊谷の「神対応」再び ラグビー女子代表戦、対戦国・南アの国旗配布 コロナ下「できる方法でおもてなし」

来場者に無料配布された日本と南アフリカの国旗=30日午後4時10分ごろ、埼玉県熊谷市上川上の熊谷ラグビー場

 ラグビー15人制の女子日本代表と南アフリカ代表とのテストマッチが30日に埼玉県熊谷市上川上の熊谷ラグビー場で行われたのに合わせ、会場に出店した市内のウスキングベーグルが来場者に日本と南アフリカの国旗を無料配布した。

 2019年のラグビーワールドカップ(W杯)で同ラグビー場は試合会場の一つとなり、熊谷の観客輸送や熱いおもてなしは「神対応」などと好評を博した。地元有志らでつくる「熊谷ラグビー合唱団」は男子日本代表と壮行試合を行った南アフリカを含む7カ国の母国語でそれぞれの国歌を合唱し、祭典を盛り上げた。

 今回は新型コロナウイルスの影響で歌うおもてなしができないため、国旗の配布を決めた。同団団長で同店を営む臼杵健さん(46)は「今回は国歌を歌えなかったが、おもてなしの一つのやり方。これからも国際試合では、今できる方法でおもてなしをやっていきたい」と話していた。

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