諫早で九州地区消防救助技術指導会 長崎県央本部・高村チームが全国へ

全国大会出場を決めた高村チーム。両端は指導者(県央消防本部提供)

 九州地区の消防救助技術指導会が22日、諫早市鷲崎町の諫早消防署であり、4種目のうち県内チームでは「障害突破」で県央消防本部の高村チーム(高村匠桂さん、恒成剛志さん、阿部尚弥さん、峯泰貴さん、大野原佑次さん)が全国大会への出場を決めた。
 火災や救助の現場での技術向上などを目的に、全国消防協会九州地区支部が毎年開き50回目。諫早市では初めて。コロナ禍で3年ぶりに開催した。九州と沖縄各県の代表62チーム286人が出場。開会式で同指導会の内村弘文会長は「消防のプロというプライドをかけて正々堂々と日頃の訓練の成果を発揮し、いざという時に九州の消防として一枚岩となれる強い絆を育んでほしい」と激励した。

障害突破の種目に臨む高村チーム=諫早消防署(県央消防本部提供)

 全国大会につながる3種目は、災害現場のさまざまな障害を想定した「障害突破」、隣の建物などからの救出を想定し水平ロープを往復する「ロープブリッジ救出」、地下やマンホールなどからの救出を想定した「引揚救助」。スピード以上に安全性や確実性が求められ、会場は緊張感に包まれた。
 県央消防本部の高村匠桂さんは「苦しいこともあったが、周囲の方々の支えのおかげで全国大会への切符をつかむことができた。チームのモットー『苦しさを楽しむ』を意識し、高みを目指したい」と抱負を述べた。全国大会は8月26日に東京都立川市で開催予定。


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