1週間ですでに6件…富士山の“山岳遭難” 56歳女性が体調不良で救助 熱中症か

7月31日午前、富士山新七合目で56歳の女性が体調不良を訴え、静岡県警山岳遭難救助隊に救助されました。静岡県警の発表によりますと、富士山静岡県側では、この1週間ですでに6件の“山岳遭難”が起きていて、男女計7人が救助されています。

31日午前9時55分ごろ、富士山富士宮口登山道新七合目の山小屋付近で、「母親が体調を崩した」と一緒に登山をしていた娘から警察に通報がありました。

静岡県警のの山岳遭難救助隊が救助に向かい、大阪府守口市のパート従業員の女性(56)を見つけ、無事下山させました。女性にけがなどはありませんでした。熱中症の症状があるということです。

7月10日の静岡県側の山開き以降、13件の“山岳遭難”が発生し、特に7月25日からの1週間で6件、男女あわせて7人が静岡県警山岳遭難救助隊に救助されています。

警察では、特に下山時にけがや体調不良を訴えるケースが多いとして、注意を呼び掛けています。

【富士山静岡県側山岳遭難一覧】(7月10日~7月31日午後3時時点、静岡県警発表)

◇7月12日 男性(55)ー転倒し頭を岩に打ち付ける

◇7月18日 女性(26)ー靴擦れをきっかけに足の痛みで動けず

◇7月21日 男性(70)ー道に迷う

◇7月23日 男性(84)ー下山中に転倒し足にけが

◇7月23日 男性(37)ー登山中に発熱

◇7月23日 男性(37)ー登山中、道に迷う

◇7月24日 男性(51)ー下山中、疲労で動けなくなる

◇7月26日 女性(74)ー詳細不明

◇7月26日 男性(28)ー登山中、道に迷う

◇7月27日 女性(55)女性(65)-下山中、道に迷う

◇7月29日 男性(70)ー下山中、疲労で動けなくなる

◇7月29日 男性(52)ー下山中に滑落しけが

◇7月31日 女性(56)ー下山中に体調不良

静岡県側だけで1週間で6件の山岳遭難

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