台風6号は東シナ海を北北西へ進んでいる。九州南部では、31日（日）夜遅くにかけて土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫に警戒が必要。また、沖縄・奄美では1日（月）にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、九州や南西諸島では、1日にかけて強風や高波にも注意が必要だ。

台風6号　日本付近から離れるも間接的な影響続く

　31日正午に那覇市の北の海上で発生した台風6号は、31日午後3時には那覇市の北約100キロの海上にあって、1時間におよそ35キロの速さで北北西へ進んでいる。中心の気圧は998ヘクトパスカル、最大瞬間風速は25メートル。台風はこの後、東シナ海を北上し、1日朝には熱帯低気圧に変わる見込み。ただ、九州や南西諸島には、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となりそうだ。

＜大雨・雷・突風＞
　九州南部、沖縄では31日夜遅くにかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降って大雨となる見込み。特に、九州南部では、土砂災害の危険度が非常に高まっている所があり、31日夜遅くにかけて土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫に警戒が必要。また、沖縄・奄美では、1日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要となる。九州北部、奄美地方では、落雷や竜巻などの激しい突風に注意し、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

＜強風・高波＞
　九州や南西諸島では、1日にかけて強い風が吹き、海はうねりを伴いしける見込み。強風やうねりを伴った高波に注意が必要だ。