流産を経験した北欧出身の女優 痛みを吐露「極限に追いやられるもの」

アリシア・ヴィキャンデル(33)が流産の後に経験した痛みを明かした。昨年、夫のマイケル・ファスベンダーとの間に男の子が誕生したアリシアだが、それまでの長い道のりについて語ったかたちだ。

アリシアはザ・タイムズ紙にこう語っている。「私たちは今、子どもがいるけど、時間がかかったわ」

新作TVドラマ「イルマ・ヴェップ」で、流産の直後にステージに戻ることを余儀なくされるポップスター役を演じているアリシア。スクリーン上でつらい問題を扱うことで、自らの悲しみに向き合うことができたと語る。

2016年作「光をくれた人」では、流れ着いた赤ちゃんを自らの子どもとして育てる、子どものいない夫婦をマイケルと共に演じた。「(流産は)極限に追いやられるもので、とてもつらく、もちろん、あの映画を作っている時を思い出したわ。あの映画は今では別の意味を持っている」「人生でつらいことを経験することもあるし、オフィスの仕事なら少しの間、距離を置くこともできる。でも、私や同僚が何かを経験した後で、どのようにレッドカーペットの上に立てたのか理解できない時もある。『調子はどうですか?』と聞いてくる人々に会うなんて。あんなことを経験した後にね。ほとんどの人は家を出ることすらできないわ」と説明する。

そんなアリシアは以前、英版ハーパーズ・バザー誌で不妊について語っていた。「しばらくの間、妊娠しようと頑張ったの。だからロックダウン中はつらかった。しばらくの間、苦闘していたのよ」「私が妊娠できるとは思っていなかった時期もあったわ」

そして、同じ経験をしている他の女性たちのために口を開くことを決意したそうで「立ち止まり、『私はこれについて話すの?』って考えた。でも、これは普遍的だし、それは多くの女性が似たようなことを経験している。つらいものよ」と続けている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社