フットゴルフの大会新設 栃木県内普及へ、3クラブが連携 決勝は10月

那須国際CCの予選大会に出場した選手たち=7月2日、同CC

 ゴルフコースでサッカーボールを蹴ってホールを回り、蹴った回数の少なさを競うフットゴルフ。7月、県内3クラブが連携し新設大会の「TOCHIGI CUP」をスタートさせた。予選大会を勝ち抜いた選手が決勝大会で頂点を争うシステムで、関係者は「地域活性化と本県の競技力向上につながってほしい」と期待を込めている。

 フットゴルフはプレーで使う道具が少ないなど手軽さが受け、年々、愛好者が増えているニュースポーツ。世界大会なども開かれ競技の環境も整ってきているが、県内在住で公式戦を戦う選手はわずか数人。整ったコースはあるものの、競技人口、競技力ともに発展途上にある。

 そこで那須国際CC(那須)、TBC太陽クラブ(小山)、セブンハンドレッドクラブ(さくら)が合同で競技振興に乗り出した。TBC太陽クラブの湯浅裕之(ゆあさひろゆき)マネジャー(39)は「競技を盛り上げていきたい思いがクラブ間で一致した」と話す。

 すでに那須国際CCでの予選大会は7月2日に約20選手が出場し実施。今月7日にTBC太陽クラブ、9月11日にセブンハンドレッドクラブでも予選大会が行われ、各予選大会の上位者が10月10日、セブンハンドレッドクラブでの決勝大会に進む。

 まだ県協会などの組織はないため、競技者にとってはこの大会は貴重な実践の場。県内選手の第一人者で現在も全国を転戦する大田原市宇田川、会社員竹田裕紀(たけだひろのり)さん(42)は「今回は『栃木の初代王座』を決める大会にもなる。今後、この大会を多くの県民に知ってもらい盛り上がっていってほしい」と願いを込めた。

© 株式会社下野新聞社