排水溝のヌメリ、巨大化していませんか? 4ステップでやる掃除とヌメリの予防方法

ちょっと気を抜くとヌメリ汚れが溜まってしまう水回り。気温と湿度が上がる夏はとくに、数日でヌメリ汚れがついてしまうこともあります。以前にテレビ番組のロケで行った一般のご家庭では、排水口はもちろんのこと、その奥のパイプの内側にグルっとヌメリが付着し、直径が半分くらいになっていました。

そうなると常に臭いが充満していますし、水が流れにくくなったり、詰まったり、破損の原因にもなりかねません。そこまで汚れてしまうと、掃除するのが億劫になり、さらに汚れてヌメリが増えるという負のループが始まってしまいます。

今回は、水回りのヌメリの掃除方法と、ヌメリ汚れが発生しづらくなる環境づくりをご紹介します。


そもそも水回りのヌメリ汚れとは?

キッチンや浴室、洗面台などの水回りに発生するヌメリ。食べ物のカスや油、人のアカ、石鹸カスが流れる途中で排水口やパイプに付着し、それが汚れとなってついてしまったものです。
夏のように気温や湿度が高いときほど、ヌメリ汚れが発生したものを放置しておくと、増殖して範囲が広がってしまいます。そのため、夏はとくに水回りは清潔にしておくことが大切なのです。

キッチン排水口の掃除場所と必要な掃除道具

キッチン排水口の掃除する場所はおもに以下の4つのパーツに分かれています。

(1)排水口やゴミ受けの蓋
(2)次にゴミ受け
(3)排水トラップ
(4)排水パイプにつながる部分

掃除に使うものは、すでにヌメリ汚れがドロドロにこびりついているようでしたら、塩素系のキッチン用泡洗剤を用意してください。そこまで汚れがひどくない場合は、重曹とお酢で十分です。
掃除用のゴム手袋と使い古した歯ブラシも準備してください。

ヌメリ汚れの掃除4ステップ

手順1. 掃除用のゴム手袋をつけて、(1)から(3)のパーツを取り外し、その上に塩素系のキッチン用泡洗剤もしくは重曹をふりかけます。(4)の排水パイプにつながる部分にも、同様に塩素系のキッチン用泡洗剤もしくは重曹をふりかけてください。

手順2. 塩素系のキッチン用泡洗剤の場合は、そのまま10分ほど放置。重曹を使った場合は、重曹をふりかけた上にお酢をまわしかけます。すると重曹とお酢が反応して発泡してくるので、そのまま10分ほどおいておきます。

手順3. 10分経過したら水でよく流し、残っている汚れを歯ブラシで落としていきます。

手順4. 最後にもう一度、水でよく流してヌメリ汚れが残っていない状態にします。少しでも残っているとそこからまた増殖してしまうので、できる限りきれいに汚れを落としましょう。

ヌメリ汚れをつけないためのキッチンの使い方

一度、汚れを綺麗に落としてしまえば、あとは歯ブラシのみでの掃除で簡単に汚れが落ちていきます。ヌメリ汚れがつきづらい使い方をしていけば、さらに掃除がラクになるでしょう。

(1)排水口の蓋
水回りの掃除をラクにするには、溝など汚れが入り込む要素が少ないものを使うことが重要になってきます。「菊割れゴム」と呼ばれるゴム製の蓋の場合、溝が多いので掃除も大変になってしまいます。今筆者が使っているのは、100円ショップで購入したもので、掃除がラクな点が気に入っています。

(2)ゴミ受け

ゴミ受けだけだとどうしてもすり抜けてしまう食品カスなどがあり、それが排水パイプの汚れのもととなってしまうこともあります。ゴミ受けにはストッキングタイプの水切りネットを被せて使うのがおすすめです。ゴミのすり抜けが防げますし、ゴミ捨てもネットを外すだけで済むので簡単です。何よりゴミ受けの汚れが格段に減ります。

(3)(4)排水トラップ~排水パイプ
排水トラップ~排水パイプの汚れをつきづらくするために重要なのは、一日の最後に綺麗な水を流すことです。食器を洗ったままなどでは、汚れた水がトラップの部分に貯まることにあり、その分、ヌメリ汚れが発生しやすくなってしまいます。

一日の最後に水道水を30秒くらい流し、きれいな水が貯まるようにすることでヌメリ汚れが発生しづらくなるのです。水が勿体ないかなと思われるかもしれませんが、あとから環境にあまりよろしくない強力な洗剤を使って掃除をするのであれば、水だけで汚れをつけないようにするほうが良いでのはないでしょうか。


排水口周りは、「一度、徹底的に汚れを落とす」→「汚れがつきづらい使い方をする」この流れで水回りの掃除がグッとラクになりますよ。ぜひお試しください。

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