自宅療養への備え 市販の解熱剤や鎮痛剤を準備 長崎大学大学院森内浩幸教授

新型コロナの感染拡大により、8月1日午後1時時点で療養中の2万6243人のうち、自宅療養者の割合は77%を占めています。自宅での療養は事前にどのような準備をすれば良いのでしょうか。専門家に聞きました。

感染者の急増に伴い、仙台市内の発熱外来にはコロナの症状を訴える患者からの診療の依頼が殺到し、受診を断らざるをえないケースも相次いでいます。

感染症に詳しい長崎大学大学院の森内浩幸教授は、医療機関にすぐにかかれない場合に備え、市販の解熱剤や鎮痛剤を手元に準備しておくことが有効だと話します。

長崎大学大学院森内浩幸教授「自分に普段からよく合っていると思っているようなものを、手元に持っておくことが大事だと思います。新型コロナだから特別これが良い、ということは何もないので、普段から持っている薬、薬局で買った薬があればそれで十分だということになります」

仙台市では、感染者の急増によって自宅療養者への食料品の配送に遅れが出ています。森内教授は、手軽に口にできる食べ物の事前準備も大切と言います。

長崎大学大学院森内浩幸教授「喉が痛くても食べられるもの、そしてちょっとくらい食欲が無くても口にすることのできるもので、できるだけ栄養価の高いものを準備しておく。冷たいゼリー状のものとかでいろんな栄養の入ってるようなものとかも最近いろいろ市販されてるものもあるので、そういったものが使いやすい人であれば、それだってもちろん良いと思います」

更に、自宅療養中に容体が急変した場合に備え、すぐに相談できる緊急の連絡先を調べておく必要があると指摘しています。

長崎大学大学院森内浩幸教授「喉の痛みであれ、咳であれ、熱っぽさであれ、それがいつもの風邪、インフルエンザ、何年か前これくらあったかなということであれば心配ないですが、それとは明らかに違う何かがある場合、その時は必ず相談をする必要があると思います。自宅療養という時に、こういうことがあったらここに連絡ということで連絡先をいただいているのであれば、ボタン1個ですぐに掛けられるような状態に準備をしておいた方が良いと思います」

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