物流請負の(株)グッドビリーヴ[大阪]が破産申請へ グループの負債は76億円

※画像は実際の企業と関係はありません

 (株)グッドビリーヴ(TSR企業コード:575195088、法人番号:7120901013156、摂津市鶴野3-3-20、登記上:高槻市上田辺町7-17、設立2004(平成16)年1月、資本金1000万円、小野良信社長)と、グループ会社3社は7月31日、事業を停止し、破産手続きを石原真弓弁護士(弁護士法人大江橋法律事務所、大阪市北区中之島2-3-18)ほかに一任した。
 負債は、グッドビリーヴが約53億4500万円で、負債が判明した3社合計約76億6200万円。

 企画改善提案(コンサルティング)を主体とする総合物流請負業者。関東、中部、近畿、中国、四国、九州地区に物流センターを設置し、スーパーや食品問屋などの食品関連企業に営業基盤を確立してきた。各クライアントの物流センターや倉庫内での軽作業等も手掛けることで倉庫内作業事業も伸長し、2017年12月期には売上高105億2643万円をあげた。その間、グループは同業他社とのM&Aで事業を拡大し、将来的に上場を目指していた。
 しかし、既往の積極投資による多額の借入金が重荷となるなか、2019年には取引先とのトラブルや金融機関との関係悪化が露呈し、同年10月頃には金融機関にリスケジュールを要請。この過程で粉飾決算が発覚し、対外信用が失墜した。その後は事業譲渡なども含めた再建策を模索したものの、スポンサー選定は容易でなく、現実的な再建計画の策定には至らなかった。
 さらに「新型コロナウイルス」の影響もあって厳しい業況を余儀なくされ、一部事業所を撤退。2021年12月期の売上高は約25億円にまで後退した。収益面でも多額の赤字を計上し、大幅な債務超過に転落。燃料費高騰などで事業環境が厳しさを増すなか、追加の金融支援も得られず、事業継続を断念した。

 同時に破産手続きを弁護士に一任した3社は以下の通り。

 (株)グッドビリーヴホールディングス(TSR企業コード:016749391、法人番号:6010401121875、摂津市鶴野3-3-20、登記上:高槻市上田辺町7-17、設立2015(平成27)年12月、資本金1000万円、小野良信社長、負債総額約21億1200万円)
 (株)GBコールドライン(TSR企業コード:024742406、法人番号:5120001205779、同所、登記上:摂津市鳥飼中3-7-11、設立2017(平成29)年5月、資本金2000万円、関靖彦社長、負債総額約2億500万円)
 (株)ウィズキャリア(TSR企業コード:023485493、法人番号:6120001203088、大阪市淀川区宮原2-14-4、登記上:同所、設立2017(平成29)年1月、資本金5000万円、小野良信社長、負債調査中)

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