ブレーブスが強打の三塁手ライリーと契約延長 10年2億1200万ドル

日本時間8月2日、ブレーブスは強打の三塁手、オースティン・ライリーと総額2億1200万ドルの10年契約を結んだことを発表した。契約期間は来年(2023年)からスタートし、2032年までの10年間。2033年の契約は年俸2000万ドルの球団オプションとなっている。また、ライリーの年俸は2023年が1500万ドル、2024年が2100万ドルで、残りの8年間はいずれも2200万ドル。なお、契約総額の1%にあたる212万ドルは球団の基金に寄付されるという。

25歳のライリーは今季がメジャー4年目のシーズン。「スーパー2」として年俸調停権を取得したばかりだったが、早い段階でブレーブスと長期契約を結ぶことになった。メジャー最初の2シーズンは苦労したものの、昨季は打率.303、33本塁打、107打点、OPS.898と飛躍を遂げ、今季もここまで101試合に出場して打率.301、29本塁打、68打点、OPS.964の好成績をマーク。自身初のオールスター・ゲーム選出を果たし、7月に放った26本の長打は、殿堂入りの名選手ハンク・アーロンが1961年にマークした球団月間記録を更新した。

今季放った61本の長打はメジャー最多の数字であり、本塁打も4位、OPSも6位にランクイン。メジャー4年目、25歳の若さにしてメジャーを代表する強打者へと成長を遂げた。また、7月には打率.423、11本塁打という好成績をマークしたが、月間打率4割以上かつ2ケタ本塁打を記録したブレーブスの選手は、ブレーブスの歴史上、ライリーのほかに殿堂入りの強打者チッパー・ジョーンズしかいない。

昨季はシルバースラッガー賞を初受賞したのに加え、「オールMLB」のファースト・チームにも選出。MVP投票でも7位にランクインした。また、ポストシーズンでも2本塁打、8打点を記録し、1995年以来26年ぶりとなるワールドシリーズ制覇にも貢献。なお、総額2億1200万ドルは球団史上最高額の契約となった。

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