8月、食品では冷凍食品やパスタなどおよそ2400品目が値上げされます。家計への影響が懸念される一方、店側も悩みながら販売しています。
<田子重セナ店 遠藤亨さん>
「パスタとみんな大好きなカレーが値上げの対象となります」
静岡市葵区のスーパーです。8月、およそ10社の商品が値上げ対象で、食卓の味方、パスタやカレールウの価格が軒並み10%ほど引き上げられます。
<客>
「夏休みということもあって小さい子どももみんな好きなので値上がりは困る」
「高いの買わないって言っている」
<田子重セナ店 遠藤亨さん>
「売れ筋ですので非常に上げる方としても厳しい。競合店の値段を見ながら上げる予定」
Q.10%の値上げは大きい?
「大きいですね。給与10%上がりませんので」
値上げの理由は、原材料や輸送コストなどの高騰。この店では今週後半から値上げが本格化する見込みです。
帝国データバンクによりますと、8月中に値上げされる食品は冷凍食品やカレールウなど2431品目。ひと月で2000品目を超える値上げは今年初めてです。
一方、静岡県内にはお得な買い物ができる場所があります。
<植田麻瑚記者>
「立派な大きさのきゅうりに…色合いがきれいなナスは、なんと7本も入っています。実はこの野菜直売所、すべて100円で買うことができるんです」
掛川市上内田にある野菜の無人販売所、「シュガーファーム」では毎日8種類ほどの野菜をすべて100円で販売しています。
<買い物客>
「安いしきれいな野菜がいっぱいある。カボチャも100円じゃ買えないし、きゅうりもこんなに安くは買えないのでありがたいなと思います」
野菜も高値となっている中、なぜ、これほど安いのでしょうか?
<シュガーファーム 佐藤京亮代表>
「スーパーとか卸業者に出せないB品を少し多めに入れて100円で売ることで、僕らも野菜のロスがなくなる」
佐藤さんの畑は、無人販売所のすぐ近くにあり、自分たちで直接野菜を持って来るため、安く販売できるといいます。
<シュガーファーム 佐藤京亮代表>
「正直100円だと赤字ギリギリかなぐらいの厳しいところはあるんですけど、最近お客様がたくさん来てくださって、ここの野菜おいしいよとか褒めてくれて、そういう言葉をいただくとこれからもこの値段でずっとやっていきたいなと思う」
身近な食品の多くに影響が及ぶ「値上げの夏」。少しでも節約して乗り切るしかないようです。