ポリープが喉にある息子、病院で盗難…全部ウソ 電話信じた母、「同僚」に現金渡す 息子に連絡し詐欺発覚

手渡し詐欺、現金250万円被害=滑川町

 埼玉県警東松山署は31日、滑川町の無職女性(78)が手渡し詐欺で現金250万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、7月29日午前11時20分ごろ、女性方に県内で別居する50代の長男の会社の同僚を装った男から「息子さんが喉にポリープができた入院した」などと電話があった。直後に長男を装った男から電話があり「病院でかばんを盗まれ、会社の振り込みカードも入っていた。今日中に900万円必要だが、300万円ぐらいあると助かる」と話した。同日午後2時50分ごろ、女性は同方を訪れた長男の同僚を名乗る男に現金250万円を手渡した。翌30日夕、女性が長男に電話を入れたため、詐欺と判明。同日午後6時20分ごろ、長男が同署に届けた。

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