岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)と折り紙アート作家・相波葉子さんがコラボ、3年ぶりの長岡花火に合わせて夏の数量限定商品を販売

相波葉子さん

岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)が15日から、地元長岡市(旧・小国町)出身の折り紙アート作家である相波葉子さんとのコラボレーション商品「魅惑の化粧箱」(1,620円 税込)を販売開始した。こより状の和紙で描かれた長岡花火をパッケージにあしらった数量限定商品で、昨年夏につづき2回目の発売。鎮魂と平和への想いを込めた作品で、3年ぶりとなる長岡花火の打ち上げを盛り上げる。

相波さんは市内で書道の先生をするかたわらで作品を制作しており、地元の小国小学校などでも折り紙アートを指導する。「小学校のクラブのみんなにも手伝ってもらっているけど、何千本もこよりを織らないと1つの作品ができない」(相葉さん)と話すとおり、折り紙ならではの懐かしさを感じると同時に非常に精緻だ。

国内外で高く評価され、ポーランド国立美術館やフランス・マドレーヌ寺院といった各国での展示のみならず、「日本オランダ文化交流芸術大賞」など数々の賞にも輝く。現在も精力的に活動をつづけており「最近受賞がつづいてて、しかも来年4月の展示会へ向けての作品作りも控えてる。日本全国つつ浦々回らなくちゃで、もうエネルギーなくなっちゃいそう」と相葉さんは冗談めかして笑う。

コラボレーション商品「魅惑の化粧箱」2022年版

岩塚製菓と相波さんがコラボする、長岡花火を描いた限定パッケージ商品「魅惑の化粧箱」は昨2021年夏につづいて2回目の発売。前回は感染症禍の影響から実物の長岡花火は上がらなかったものの、同商品は人気で1,000箱すべて完売した。今年は「きっと花火も上がるから」と相波さんが提案し、新たなデザインでの販売が再び実現した。

パッケージを飾る長岡花火は2015年に制作した作品で、浮舟に乗って夜空を眺める人々の素朴な姿と、立体感ある枝垂れ状の花火に「見つけたら幸せになる」という青いフィニックス花火が舞う画が特徴だ。同作品は2019年、英国王立美術家協会ミック・デイヴィス会長の目にも留まり、相波さんとのコラボ画集を出す際には表紙も飾った。

今回は化粧箱本体のデザインにもこだわった。昨年のものよりもやや大きくなった箱は、相波さんの「買った人が折り紙アート用の道具箱として使えるように」という要望を反映したもので、今回のための専用品。夜空色の身箱と、蓋箱の側面を彩る七宝柄は花火をモチーフにする。同時に、「良縁を表す七宝柄に、相波さんと岩塚製菓、同社のグループ企業である株式会社新潟味のれん本舗とのご縁の意味を込めた」と岩塚製菓商品企画部の渡部倫未さんは話す。箱の中身は新潟味のれん本舗の米菓7品目2点ずつ計14枚で、バラエティ豊かな味を楽しめる。なお、限定2,000箱で無くなり次第販売終了となる。

「魅惑の化粧箱」は長岡駅のLACOTE Iwatsuka、道の駅ながおか花火館、新潟味のれん本舗七日町アクロスプラザ店、里山元気ファーム直売店各店、原信来迎寺店で販売。いずれも長岡市内だが、ネット販売も行う。LACOTE Iwatsukaでは、相波さん本人が店頭に立って販売する日もあるという。15日には、LACOTE Iwatsukaに展示された作品の実物に目を止める人も多く、相波さんが作品や折り紙アートを説明する場面も見られた。

今年は長岡花火3年ぶりの開催が決定し、長岡市民・新潟県民はもとより、全国的にも話題になった。相波さんは「このタイミングで発売できることは本当に光栄」だと目を細める。長岡花火当日には県内外から観光客が訪れることが予想され、また8月は帰省シーズンも到来する。長岡を訪れた多くの人が売り場を飾る大輪の花火に目を止めるだろう。「『長岡の宝はなんぞや?』と言われたら長岡花火につきる。この宝を世界に発信したいと思って活動していたら、折り紙アートも認められていった。(花火を見に来た)都会のお客様にもぜひ買ってもらって、折り紙アートのことを知ってもらえたら」。そう相波さんは期待を込めて語っていた。

長岡駅のLACOTE Iwatsuka

「魅惑の化粧箱」のパッケージになった作品

【関連リンク】
岩塚ネットショップ 2022魅惑の化粧箱

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