カージナルスが先発補強 パイレーツから左腕・キンタナを獲得へ

日本時間8月2日、ESPNのジェフ・パッサン記者が報じたところによると、先発投手の補強を目指すカージナルスはパイレーツの左腕ホセ・キンタナを獲得したようだ。カージナルスはヨハン・オビエドとマルコム・ヌニェスの2選手を放出する見込みであることが報じられている。ジャック・フラハティとスティーブン・マッツの故障により、先発投手が不足しているカージナルス。ヤディアー・モリーナとアルバート・プホルスの現役ラストイヤーを世界一で飾るために、まずは先発投手の補強に動いた。

33歳のキンタナはメジャー通算86勝の実績を持つコロンビア出身の左腕。ホワイトソックス時代には4年連続200イニング以上を投げ、ホワイトソックス時代の2016年からカブス時代の2019年まで4年連続2ケタ勝利をマークするなど、かつては地味ながらも計算できる先発投手の代名詞的な存在だった。ところが、カブス最終年の2020年は故障でわずか4試合しか登板できず、エンゼルスとジャイアンツでプレーした昨季はまさかの0勝。しかし、今季はパイレーツで復活を遂げ、20試合に先発して3勝5敗ながら防御率3.50とまずまずの活躍を見せている。

カージナルスは昨夏も先発投手の補強に動き、ジョン・レスターとJ・A・ハップという2人のベテラン左腕を獲得して球団新記録の17連勝や逆転でのワイルドカード獲得につなげた。この両左腕は名捕手モリーナのリードやゴールドグラブ賞を5人輩出した鉄壁のディフェンスに助けられて移籍後に成績を向上させたため、キンタナもカージナルス移籍による成績向上が期待される。

パイレーツへの移籍が報じられている2選手は、いずれもキューバ出身。オビエドは24歳の右腕で、2020年にメジャーデビューを果たし、今季はここまで14試合(うち1先発)に登板してメジャー初勝利を含む2勝1敗、防御率3.20をマークしている。21歳のヌニェスは長打力が自慢の三塁手で、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでは10位にランクイン。今季はAA級で85試合に出場して打率.255、17本塁打、66打点、OPS.823という成績を残している。

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