荒木飛羽主演で峰浪りょうの「少年のアビス」を実写ドラマ化

MBSほかでは9月1日から、ドラマ特区「少年のアビス」(木曜深夜0:59)の放送が決定。峰浪りょう氏による大人気コミックが、荒木飛羽の主演で実写化される。

物語は、生まれ育った環境に縛られ絶望の淵にいた高校生の主人公・黒瀬令児(荒木)は、町や家族に縛られながら“ただ”生きていが、ある出会いをきっかけに、生きることは何かを考え、希望を追い求める、“心中”から始まるスーサイドラブストーリー。閉塞感が漂う田舎町という小さな世界の中で、行き場がない少年と、その家族、幼なじみ、教師…強烈な個性を放つ登場人物たちの、心の闇や絶望を赤裸々に描き出す。

主演を務める荒木は、2014年に8歳で俳優デビューして以降、ドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)や映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」など、16歳ながら数多くの作品に出演し存在感を示している注目の俳優だ。

荒木が演じる令児は、何もない田舎町で、引きこもりの兄、認知症の祖母、その2人の相手に疲れ切った母親の、家族4人で暮らす高校2年生。祖母の介護と仕事で忙しい母・夕子に早く楽をさせるため、高校卒業後は大学に進学せずに就職を考えていた令児は、町から出ることを心の底では願いつつも、半ば諦めていた。これからも、何もない町、変わるはずのない日々の中で、何も変わらず平凡に生きていく、そんな毎日に嫌けが差したある日、令児は運命を変える「彼女」と出会う。それは、田舎町に居るはずのない、憧れのアイドル・青江ナギだった。自分をこの町から解放してくれると直感した、ナギが差し出した救いの手は、“心中”だった。

荒木は「初主演ということと、令児を演じさせていただくことに、緊張と楽しみという感情があります。もともとすごく大好きな作品で、ドラマ化されることがあるなら、『自分がやってみたい!』と思っていました。だからこそ、全力で黒瀬令児という人生を生きて、皆さんに作品を楽しんでいただけるように頑張ります」と意気込んでいる。

また、本作の監督は、映像作家、アートディレクター、CGデザイナーとして活動し、[ALEXANDROS]やOfficial髭男dism、優里などのミュージックビデオ(MV)を多く手掛ける新進気鋭の映像監督・かとうみさと氏が担当。連続ドラマ初のメイン監督となるかとうは「峰浪りょう先生の昔からのファンとして、『少年のアビス』実写化の監督をできたら今世に未練はないと周りに言い続け、実現させていただけたことが今でも夢のようです!」と喜びを伝え、「アビスがドラマという枠組みに飛び出すことでこの作品に共感し、救われる人たちがもっと増えたらいいなと思います。(主演の荒木飛羽くんの、存在するだけではかなく人をひきつけるオーラは令児そのものです!)自分の誰にも見せられない気持ちに寄り添ってくれた『少年のアビス』を、心を込めて作っていきます」と本作への熱い思いを語っている。

そして脚本は、ベルリン国際映画祭スペシャルメンション賞を受賞した映画「風の電話」や、2023年公開映画「エゴイスト」、ドラマ「神木隆之介の撮休」(WOWOW)といった脚本や小説・エッセーなど多方面において活動を広げている狗飼恭子氏が担当する。

原作の峰浪氏は「『少年のアビス』がまさかのドラマ化…!! うれしい気持ちと本当にいいの…?というドキドキザワザワした気持ちでいまだに混乱しております。主演の荒木さんに初めてお会いした時『令児が3次元にいる!!!』と思わず驚嘆いたしました。年齢も令児と同年代の荒木さんだからこそ、リアルな『少年のアビス』を見られると思います。荒木さんも監督のかとうみさとさんも、ありがたいことに『アビス』のファンを公言していただき、そんな方々に紡がれてできるドラマが今からとても楽しみです」と期待している。

なお、本作は、テレビ神奈川(9月1日スタート 木曜午後11:00)、チバテレ(9月2日スタート 金曜午後11:00)、とちテレ(9月8日スタート 木曜午後10:30)、テレ玉(9月8日スタート 木曜午後11:30)、群馬テレビ(9月8日スタート 木曜午後11:30)でも放送予定。MBS放送後には、Huluにて見放題独占配信されるほか、TVer、GYAO!、MBS動画イズムでの1週間の見逃し配信が実施される。

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