アルファロメオ、2023年シーズンに向けザウバーF1との商業パートナーシップ契約を更新

 アルファロメオは、2023年に向けてザウバーとの商業パートナーシップ契約を更新したと、アルファロメオのCEOを務めるジャン=フィリップ・アンパラトは述べている。

 アルファロメオは2018年に、ザウバーとのネーミングライツ契約によってF1に復帰した。同契約は昨年の夏に複数年ベースの契約へと延長されている。しかしながら、この提携関係ではアルファロメオが毎年評価を行うことになっている。

「私は今朝、2023年の契約更新のサインをした」と金曜日にアンパラトが語ったと『Reuters』が報じた。

「毎年7月に我々は状況を評価する。もし将来(F1への)関心がなくなったり、投資から利益が得られなくなったりしたことに気づいたら、何をすべきか検討するつもりだが、すべてのことは正しい手順で進められるだろう」

2022年型マシン『C42』のリヤウイングにもアルファロメオのロゴが掲載されている

 スウェーデンの富豪フィン・ラウジングの投資会社イスレロ・インベストメンツが所有し、アルファロメオF1チームを運営しているザウバーは、現在アウディに株式の75%を売却する件で協議を行っている。この投資によって、アウディはF1参入が可能になる。ポルシェはレッドブルと組んでグランプリレースのグリッドに参加する独自の取り組みを行っているが、双方の動きはフォルクスワーゲンの承認を受けている。

 しかしながらアウディとポルシェのF1参入は、F1が次世代のパワーユニットレギュレーションを導入する2026年になるものと予想されている。その条件下だと、ザウバーはアルファロメオとの提携関係をさらに数年続けられる可能性がある。

「今のところは(ザウバーとの提携関係は)素晴らしいというのが共通の考えだ」とアンパラトはウェブサイト『The Race』に最近語った。

「いつの日か何か他のことが起きたとしても、問題にはならないだろう。アルファロメオは常にモータースポーツに軸足を置き、別の世界で別のやり方で成長するだろう」

アウディのロゴ

 2018年から昨年まで、アルファロメオはグリッドの下位から抜け出すことができず、F1コンストラクターズ選手権では8位より上の順位につけることはなかった。しかしながら、今年はF1の新世代マシンが導入され、ベテランのバルテリ・ボッタスが加わったことで、アルファロメオの結果は押し上げられ、チームは現在コンストラクターズランキング6位につけている。

 アルファロメオF1の生産的な2022年シーズンは、伝説的なクアドリフォリオのマニュファクチャラーがF1への関与を延長する判断をしたことで、重みを増しているようだ。

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