ロシアが機密衛星を打ち上げ。米国の軍事衛星を追跡する偵察衛星の可能性

【▲ プレセツク宇宙基地から打ち上げられたソユーズ2.1vロケット(参考画像)(Credit: Roscosmos)】

ロシアは日本時間2022年8月2日、「ソユーズ2.1v」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた衛星は予定の軌道へ無事投入されたことが、海外の宇宙ニュースメディアによって報じられています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■ソユーズ2.1v/ヴォルガ(Kosmos 2558)

打ち上げ日時:日本時間2022年8月2日5時25分【成功】
発射場:プレセツク宇宙基地(ロシア)
ペイロード:コスモス2558(Kosmos 2558)

今回打ち上げられたコスモス2558は、ロシア国防軍の衛星とみられていますが、正式名称や打ち上げの目的は明らかにされていません。ロシアの宇宙ニュースメディア「RussianSpaceWeb.com」はコスモス2558について、アメリカ国家偵察局(NRO)の国家機密衛星打ち上げミッション「NROL-87」で打ち上げられた軍事衛星を追跡する偵察衛星の可能性を示しています。

なお、ロシアの人工衛星(またはミッション)には「コスモス+数字」といったコードネームが付けられています。たとえば、2022年7月7日に打ち上げられた測位衛星「GLONASS-K」には「コスモス2557」という名称が用いられていました。

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文/sorae編集部 速報班

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