静岡県内6軒に1軒は空き家…リモートワークの普及で需要アップの空き家ビジネス勉強会

8月2日は「0802」の語呂合わせから「空き家をゼロに」を目指す日だそうです。静岡県内でも空き家を少しでも減らそうと様々な取り組みが行われています。

静岡市の中心部にほど近い、葵区音羽町です。

<瀬﨑一耀キャスター>

「街中ですけど、空き家が」

<空き家買取専科 三輪早苗さん>

「ここも、お隣も空き家。広い道路に面していないので、家をつぶしてしまっても、買い手がつかないし、家が建てられない」

そのうちの一つ、こちらの住宅は築40年で、3年近く放置されていたそうです。2日はこの家を舞台にDIY=日曜大工で空き家を減らす勉強会が行われました。壁のしっくい塗り。部屋の湿度を安定させ、消臭効果があると言われています。

勉強会には私と同じ20代が多く参加しました。

<参加者>

「一人暮らしの大学生だと普段やってみようと思わないので、きょうは経験してみようと思って」

議題となった「空き家問題」。県内の空き家は住宅全体の16%、6軒に1軒を占め、静岡市では約5万軒あると言われています。放置することで事故などにつながるリスクの一方で、リモートワークの普及などから空き家を活用した物件の需要は増していて「空き家ビジネス」も生まれています。

1日は「空き家」についてのオンラインの交流イベントが開かれ、全国から50人が参加しました。

<参加者>

「築80年ぐらいの実家で育ったので、古いからといって価値がないと決めつけられてしまうのはもったいないと昔から思う」

<ADDress 佐別当隆志社長>

「1000万人規模とか30兆円規模とか、空き家ビジネスと言われる。空き家が負債ではない。空き家を活用する、多拠点生活をする人や市場規模は増えている」

<空き家買取専科 三輪早苗さん>

「一人一人ができることは本当に小さいと思うが、小さな積み重ねが積もり積もって日本の空き家問題を少しでも解決出来たらと思う」

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