厚木の駐車場 1歳長男を車内に放置疑い、母親逮捕

厚木警察署

 神奈川県厚木市長谷の「ぼうさいの丘公園」の駐車場で7月29日、車内にいた女児(2)と男児(1)が救急搬送されて男児が死亡した事件で、厚木署は2日、保護責任者遺棄の疑いで、2人の母親の同所、無職の女(21)を逮捕した。

 逮捕容疑は、7月29日、厚木市内の別の駐車場で、保護する責任があるにもかかわらず、長男を車内に放置した、としている。「放置したことは間違いない」と容疑を認めているという。

 捜査関係者によると、女は駐車場に止めた車内に長男と長女を置き去りにして知人の家を訪ねていた。車に戻った際に2人がぐったりしているのに気付き、各所に車を走らせた後の同日午後4時50分ごろ、子ども2人の具合が悪いと119番通報した。

 長男は同日午後6時半ごろ、搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は熱中症とみられる。長女も8月2日午前4時過ぎ、入院していた病院で死亡した。

 捜査関係者によると、7月上旬にも茅ケ崎市内の店の駐車場で車内に2人を放置したとして児童相談所に通告されていたという。

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