【DeNA】今永、エースの矜持 6回2失点でゲームメーク

4回、満塁のピンチを脱しほっとした表情の横浜DeNA・今永(花輪 久写す)

◆横浜DeNA5-2広島
 悪いなりにゲームメークに徹した。後半戦初戦を託された横浜DeNA・今永は9安打を浴びるも6回2失点。「結果ほど内容は良くなかったが、嶺井さんや周りがサポートしてくれた。勝てて良かった」。約1カ月ぶりの白星で昨季に並ぶ5勝目となった。

 一回、いきなり菊池涼に先制ソロを被弾。今季12試合目の先発で7度目となる初回の失点に首をひねったが、引きずらないのがエースらしい。

 まずは打撃で応戦した。二回に左翼頭上を越える二塁打を放ち、今季初の適時打で同点に。本職では右打者へのスライダーを有効に使って大量失点は許さなかった。

 前半戦ラスト登板となった7月23日の阪神戦(甲子園)は5回2失点で敗戦。三浦監督から「今永に求めているものはこのレベルじゃない」と叱咤(しった)された。

 オールスター期間中は体重移動を見直すなど入念に後半戦へ備えてきた左腕。指揮官は「調子が良くない中で我慢強くゲームをつくってくれた。今永の実力」と評した。

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