　きょう3日(水)も、高気圧に覆われる関東から西日本は晴れて、最高気温が35℃を超える所が多くなりそうだ。体温を超えるような危険な暑さが続く所もあるため、熱中症には厳重な警戒が必要となる。一方、北日本は日本海側を中心に活発な雨雲がかかり、この後は、東北や新潟で大雨に警戒が必要だ。

熊谷・甲府で39℃予想　暑さを避ける対策を

　きのう2日(火)は東日本で最高気温が40℃に迫るような暑さが記録されたが、関東から西日本にかけては、すでに早朝から気温が高くなっている。強い日差しが照り付ける日中は、猛烈な暑さとなりそうだ。体温を超えるような危険な暑さが続く所も多く、関東から西日本の広範囲に熱中症警戒アラートが発表されている。

＜きょうの予想最高気温＞
39℃　熊谷(埼玉)・甲府・岐阜
38℃　前橋・さいたま・静岡・名古屋など
37℃　浜松(静岡)・京都・高松・日田(大分)など

　連日の猛暑で疲労が蓄積して、より体調を崩しやすくなっていることが考えられる。意識的に熱中症対策を行うとともに、お子さんや高齢者など周囲の方々への対策の声かけも行ってほしい。
　また、晴れて気温の上がる午後は、雷雨となる所があるため、天気の急変にも注意したい。

東北・新潟で非常に激しい雷雨　土砂災害などに警戒

　北日本では大気の状態が非常に不安定になっている。北海道の渡島・檜山地方では未明に約100ミリの猛烈な雨が解析された所があり、記録的短時間大雨情報が出された。北海道の渡島・檜山地方の雨はピークを越えていて、午前5時現在は青森県を中心に発達した雨雲がかかり、土砂災害の危険度が高まっている所がある。

　東北は日本海側を中心に夕方にかけて、非常に激しい雷雨の所があり、北陸も次第に雨が降り出し、新潟を中心に局地的に激しい雷雨となる見込み。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要だ。

　東北にかかる前線は、あすは東日本を南下する見込みで、東日本は広範囲で雨が降り、西日本も日本海側を中心に雨の降る所がある見込み。局地的に雨雲が発達して激しい雷雨となり、大雨のおそれがある。この雨などの影響で猛暑日地点は減少する予想だが、かなりの蒸し暑さとなるので、引き続き、熱中症への対策が必要だ。

（気象予報士・海老原美代子）