インターハイ テニス女子 最後まで走り切った福徳学院「悔いなし!」

全国高校総体テニス女子

団体戦 2回戦敗退

個人シングルス ベスト8

個人ダブルス ベスト16

「挑戦者としての気持ちを忘れずに、できることをやろう!」と全国高校総体(インターハイ)に臨んだテニス女子の福徳学院。団体戦では2回戦敗退となったが、個人ダブルスで野口愛菜・渡辺彩花の3年生ペアが同校初となるベスト16入りし、個人シングルスでは野口がベスト8と結果を残した。

曜日崇監督が「今年のチームは派手さはないが、最後まで走り抜ける粘りがある」と話したように、今大会を通して相手に走り負けするシーンはなかった。個人ダブルスに出場した渡辺は「昨年のインターハイに出た経験が生きた。会場の雰囲気に飲み込まれず自信を持ってプレーできた。体力勝負で負ける気はしなかった」と胸を張る。

力を出し切った福徳学院のメンバー

夏場の暑さで運動量が落ちなかったのは、冬場の走りこみの成果だ。毎週土日のどちらかの練習後に5キロ走り込んだ。「コロナ禍で県外遠征に行けなかったこともあるが、できることをしようと取り組んだ。毎回記録を取り、数値で残すことで意欲を高めた」(曜日監督)。冬場にまいた種が花開いたのは春先からだ。渡辺は「これまで追いつけなかったボールをレシーブできるようになったし、ラリーが続いてもバテることがなくなった」と話す。

個人シングルスの準々決勝で惜敗した野口は、長期戦を覚悟でラリー勝負に挑んだ。「焦らずじっくり粘ったが、相手もしつこいテニスをしてきた」と曜日監督。攻め急ぎ、前に出たところを長いストロークで抜かれてポイントを失うこともあったが、最後まで攻める姿勢を貫いた。野口は「相手にリードを許しても諦めずに戦えたのは、これまでキツい練習をしたからこそ。強い相手を追い込めた。目標としていたベスト8を達成できたので後悔はない」と笑顔で会場を後にした。

全種目に出場した野口愛菜

(柚野真也)

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