母国でラリー1デビューのフッツネン「本当にエキサイティング!」/2022WRC第8戦 事前コメント

 8月4日から7日にかけて、北欧フィンランドのユバスキュラを舞台にWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』が開催される。2022年シーズン後半戦のオープニングとなる“超高速”グラベル(未舗装路)イベントに向けて、シリーズに参戦しているトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの3陣営から、今戦に出場するドライバーたちのプレビューコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)

「フィンランドでは良い結果を出してきた。過去に2回表彰台を獲得している。昨年のイベントは本当に楽しめた。すごく良い走行ができたし、序盤では一時的に首位に立っていた。このイベントと、このタイプの道路ではいつも良いフィーリングが得られている。おそらく僕がWRCのなかで一番多く走ってきたイベントだから、毎年戻ることができてうれしいよ」

「エストニアもいくつかの点で良かった。僕たちのペースは強力だったしね。フィンランドで新たなスタートを切って、自分たちに何ができるのか見るのが楽しみだ」

●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)

「ラリー・フィンランドは、僕にとってはちょっとしたホームのように感じる。僕のキャリアを通じて一緒に仕事をしてきた多くの人たちがフィンランド人だったんだ」

「僕はユバスキュラ自体とも良いつながりがあるし、ここは1年のなかで僕たちが訪れる場所のうち、もっとも美しいところのひとつだ。このラリーでは、WRCのなかでも素晴らしく美しいステージがいくつかあるしね。スタートするのが待ちきれないし、エストニアで行った作業によって改善するのが楽しみだ」

●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)

「すごくスピードが出るステージがあるフィンランドに戻ることがうれしい。エストニアでいい結果を出した後だから素晴らしいものになるよ。昨年のような大きなジャンプスポットのある、フィンランドの森での有名なラリーに戻ることに興奮している。フィンランドでの四輪駆動車のラリーは僕にとって2回目だ。エストニアのように手堅い結果を出したいと思っている」

●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)

「フィンランドに行くのを本当に喜んでいる。シーズンのなかでも一番素晴らしいラリーだ。ラリー1のマシンで走るのは、すごく特別なものになるだろう。順調に進んでいき、走行中も良い感触を掴めることを期待している。エストニアの後でいくつか調整を行ったので、これが僕たちを正しい方向へ導いてくれると思う」

「何が起きるか見ていこう。なるべく良いシーズンを続け、あのようなハイスピードなステージで最大限集中することが重要になるだろう」

●ヤリ・フッツネン(#68 フォード・プーマ・ラリー1)

「母国フィンランドでのイベントで、ラリー1にデビューできるなんて、とても特別な瞬間だ。ファンがいて、すごく良い雰囲気になるのは間違いないだろう。競技をするにあたっていつも素晴らしいイベントなんだ」

「ラリー2のレベルではこのイベントで多くの経験を積んでいるから、ここでラリー1にステップアップできて本当にエキサイティングだ。先月いくつかテストをしたが、マシンの感触は良い。ステージに出て自分たちに何ができるか見るのを楽しみにしている」

WRC第8戦ラリー・フィンランドでのラリー1デビューが決定したヤリ・フッツネン(右)/ミッコ・ルッカ組

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT

●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)

「ラリー・フィンランドはおそらくシーズン最大のジェットコースターだ! ステージは超高速でグリップが良く、幅広い道路が中心だが、それでもすごく難易度が高いし、マシンとペースノートにしっかりと自信を持てるようにしなければならない」

「(前戦の)エストニアは、フィンランドに臨むにあたって完璧な練習になったと思う。フィンランドはグリップが高いのでコーナーでのスピードがより速くなり、わずかに難しいということはあるけれど、両方ともかなり似ているからね。いつものように、多くのフィンランド人ドライバーが勝とうとしてくるだろうが、僕たちはこのイベントで強力な結果を出すためにベストを尽くすよ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)

「フィンランドはいつも特別で、僕はこのラリーに敬意を持っているんだ。過去に何度もフィンランドに行ったけれど、到着するたびに同じ『すごい』という印象を受ける。なぜなら素晴らしいイベントだし、道路は間違いなくラリーのためにできているからね」

「フィンランドでは、岩肌の路面とジャンピングポイントが多いから、ミスをしている余裕はない。ステージはいつも何かしら違うことを投げかけてくるから、本当にユニークだ。高速でクレストが多いので、とても正確にマシンを走らせる必要がある。セットアップも難しいけれど、良いパフォーマンスを発揮できるという自信があるよ」

●オリバー・ソルベルグ(#2 ヒョンデi20 Nラリー1)

「ラリー・フィンランドは素晴らしいラリーになるだろう。すごく速くて、僕に言わせればカレンダーのなかでももっともクールなイベントのひとつだ。今回は僕にとってWRCでの初めてのラリー・フィンランドだから、体験するのをとても楽しみにしている」

「フィンランドへのアプローチはいつもと同じだ。全開で行けということだよ! あそこでは多くのテストをしたから準備は万端だと感じている。自信をもって挑戦に臨むよ。ジャンピングポイントはタフだけれど、できるだけ真っ直ぐ進んで、うまく着地することを目指している。全体として伝説的なイベントだし、あそこでレースをすることに本当に興奮している」

ヒョンデ・シェル・モビスWRTのヒョンデi20 Nラリー1

■TOYOTA GAZOO Racing WRT

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)

「フィンランドは、カレンダーの中でも好きなラリーのひとつなので、とても楽しみだ。クルマを走らせる特別な感覚を味わうことができるラリーはフィンランド以外にはあまりないので、とても貴重なラリーだし、昨年優勝できたのは特別なことだった」

「今年は新世代のクルマで臨むため、新たなチャレンジになる。このラリーでは、クルマに大きな自信を持つことがとても重要だ。前戦ラリー・エストニアは自分たちにとって良いステップになったので、昨年フィンランドの道で得たいいフィーリングを再現できるように、事前のテストでは頑張って作業を進めたいと思う」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)

「ラリー・フィンランドは、我々にとってもちろん特別なイベントだが、他のラリーと同じように楽しんで走りたいと思う。今年はすでに何回かラリーで勝っているので、それほど大きなプレッシャーは感じないし、とくに何かを証明する必要もない。もちろん、ファンの皆からの応援を期待しているし、できれば皆のためにも優勝したいと思っているよ」

「昨年は簡単には行かなかったので、今回はより良い戦いができるようにしたい。そのためには、いいセットアップとフィーリングが得られるように、テストでしっかり準備をする必要がある。それさえできれば、速く走ることも、良い週末を過ごすこともできるはずだ」

●エサペッカ・ラッピ(#4 トヨタGRヤリス・ラリー1)

「フィンランド人にとってラリー・フィンランドは、精神的な部分においてもっとも重要なラリーです。地元のお客さんたちから特別な力をもらえるし、走るのがもっとも楽しいラリーでもある。このような素晴らしいラリーに、トップチームの一員としてふたたび出場できるのは本当にうれしいことだ」

「フィンランドとエストニアは、他とはまったく違うラリーなので、高いスピードに馴れるという意味でエストニアはとてもいい準備になった。ステージがドライコンディションとなった場合、金曜日は有利な出走順なので、いい結果を残せると確信している。また、優勝することができなかったとしても、少なくとも表彰台には立てるだろうと期待しているんだ」

TOYOTA GAZOO Racing WRTのトヨタGRヤリス・ラリー1

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