記録的大雨 東北や北陸は4日(木)にかけて 土砂災害・低地の浸水・河川の増水や氾濫に厳重警戒

 東北や北陸は、あす4日(木)昼前にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。すでに記録的な大雨となっている東北を中心に、災害発生の危険度が高まっている所があるため、引き続き土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。

大雨の範囲 南下

 暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、東北や北陸は大気の状態が非常に不安定となっている。午前中は青森県や秋田県に「顕著な大雨に関する情報(線状降水帯発生情報)」が発表されたが、発達した雨雲は次第に南下しているため、東北南部や北陸でも雨量が急激に増えるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要で、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要となる。

炎熱 激しい雷雨

 一方、関東から西は、3日(水)午前中からかなり蒸し暑くなっている。昼過ぎにかけてはさらに気温が上昇し、内陸は39℃前後と危険な暑さとなりそうだ。連日の高温で疲れが溜まり、いつも以上に体調を崩しやすくなっているため、水分・栄養補給などに十分気を付ける必要がある。

 また、今夜遅くにかけては、関東を中心に激しい雷雨のおそれがあるので、天気の急変や落雷、突風に注意が必要だ。

週の後半も暑い

 4日(木)は前線の南下に伴い、関東や東海、近畿あたりでも天気が崩れ、局地的に激しい雷雨となりそうだ。曇りや雨の範囲が広がるため、35℃以上の猛暑日は四国や九州が中心となるが、その他の各地も湿気が多く蒸し暑い状態が続く見込み。5日(金)は全国的に天気が回復傾向で、晴れ間が多い西日本で厳しい暑さが予想される。週末は北日本で不安定な天気となるが、その他は西日本を中心に晴れて、うだるような暑さが続く見通し。

(気象予報士・高橋和也)

© 株式会社ウェザーマップ