山形県・新潟県に『線状降水帯』発生 身の安全を図る行動を

 山形県、新潟県では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。

 東北を南下中の低気圧や前線に向かって、台風6号を起源とする暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、東北南部や新潟県を中心に大気の状態が非常に不安定となっている。山形県と新潟県では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっている。

 すでに大雨警戒レベル4の避難指示が出ていたら、災害が起きる前に今すぐ避難し、避難情報がまだ出されていなくても、少しでも危険を感じたら身の安全を図る行動をとる必要がある。崖や川の近くなど危険な場所にいる場合は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、少しでも安全な場所への速やかな避難が重要となる。

線状降水帯とは

 次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。

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