札幌「外資系高級ホテル」続々と誕生…ハイアットにマリオット …富裕層が長期滞在?

これまで外資系の高級ホテルが少なかった札幌。ですが現在、富裕層の長期滞在をもターゲットに入れたホテルの建設計画が相次いでいます。

ハイアットにマリオットなど…。外資系高級ホテルが続々と札幌で誕生しようとする理由を調査しました。

ハイアットにマリオット…札幌に外資系高級ホテルが続々と誕生

世界的なホテルグループ「ハイアット」のブランドのひとつである、東京の高級ホテル「ハイアット セントリック 銀座 東京」。

レストランや客室が洗練された高級感にあふれているこのホテルが、札幌に進出します。

札幌の中心部・駅前通りのグランドホテル近くにできる「ハイアット セントリック 札幌」。現在、着々と工事が進んでいます。

地上26階・地下2階の複合施設で、主に17階から最上階の26階までがホテル。客室は216室です。

「ハイアット セントリック」というブランドは札幌が日本で3か所目。北海道らしさを感じられるインテリアや、北海道内の食材を味わえるレストランが計画されています。

このブランドはその街の食や文化を体験する拠点を目指していて、世界の富裕層もターゲットにしています。

札幌での大規模な再開発ラッシュは止まりません。

JRタワーを超える北海道内で最も高いビルとしては、「ザ・リッツ・カールトン」などを展開する「マリオット・インターナショナル」の最高級ホテルが入る予定です。
専門家によると、今まで札幌で外資系高級ホテルが少なかったのは、夏に比べて冬の観光客が激減するためだそう。

では、今次々と誕生しようとしている理由は?

北海道新幹線の延伸で、札幌の観光拠点としての魅力アップ

北大大学院 国際広報メディア・観光学院の石黒 侑介准教授によると「北海道新幹線で、札幌から1時間で行ける場所がかなり増えてくる。“札幌を拠点にしながら、ニセコや函館、旭川に日帰りに行くことが見込めること”が背景にある」とのこと。

さらに「高級ホテルが来ると、札幌のサービス・イメージの底上げ、向上につながる期待もあるし、客層も上がって落ちるお金も増えていく」とも話します。

実際に二条市場で働く人に話を聞いてみると「いいね。ぜひ食べて応援してほしい」という人から話が聞けました。一方で「コロナがまた増えつつあるので、先のことは何とも言えない」など、手放しで喜べない人も。

2024年以降、次々と完成の日を迎えていく外資系高級ホテル。観光拠点としての札幌の魅力が大幅にアップすることに期待がかかります。

*みんテレ7月15日OAのものです

© 北海道文化放送株式会社