小児がんで亡くなった広島・福山市の女の子の生涯を描いた映画の撮影が、広島で始まりました。
映画のタイトルは、「神様まって!お花が咲くから」。旧神石高原町立病院を使って入院中のシーンを撮影していきます。
福山市の女の子・森上翔華さんの実話を基にした物語です。
企画したプロデューサー とめぞうさん
「企画して3年経っているので、やっとここまで来たという感じですね。見た方全員が悲しいとかではなくて、生きるって楽しいな、元気にならなきゃなと思ってもらえる映画にしたいと思っています」
森上翔華さんは、5歳のころ、左足に腫瘍が見つかりました。
再発や転移を繰り返し、明るく懸命に治療を続けていましたが、3年前、小児がんのため、12歳で亡くなりました。
映画の主人公・翔華さん役は、女優のセイナさんが演じています。撮影は先月下旬、茨城県でスタートしました。監督を務めるのは、去年、「ロサンゼルス日本映画祭 大林宣彦賞」を受賞した松村 克弥さんです。
撮影現場で セイナさん
「変顔してからこう…?」
松村 克弥 監督
「『難しいなあ。それよりこの笑顔どう?』で変顔しましょう」
監督とスタッフは意見を出し合って撮影を進めています。
松村 克弥 監督
「わずか短い年の中で生きることを楽しんだという生き方にぼくはすごく感動しました。広島ではよりみんながそれぞれの人物をリアルというか、生き生きと演じていけるようにがんばっていきたいと思います」
今後は、翔華さんが生まれ育った福山市の縁がある場所や府中市でも撮影する予定です。