ウクライナ産穀物船を検査 輸出再開の第1便、中東へ

トルコ・イスタンブール沖で臨検を受ける貨物船「ラゾニ」(奥)と集まった報道陣=3日(共同)

 【イスタンブール共同】ウクライナからの穀物輸出再開の第1便となる貨物船が黒海を無事通過し、2日夜、トルコ・イスタンブール沿岸に到着した。航行を共同監視するため国連など4者が設置した「合同調整センター」の担当者らが3日、貨物船に乗り込み、臨検を行った。積み荷に問題がなければ中東レバノン北部トリポリに向かう。

 輸出はロシア、ウクライナと仲介する国連、トルコの4者の合意に基づき再開した。貨物船はトウモロコシ約2万7千トンを運ぶシエラレオネ船籍の「ラゾニ(RAZONI)」。1日にオデッサを出港し、イスタンブールのボスポラス海峡の黒海側出入り口付近に到着した。

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