みうらじゅん「最高のことが書いてあった」、「前橋BOOK FES 2022」開催発表会で本にまつわるエピソードを披露

「前橋BOOK FES 2022」開催発表会が8月3日、都内にて開催され、同フェスのエグゼクティブ・プロデューサーを務めるコピーライターの糸井重里、サポーターとして同フェスを盛り上げる漫画家・イラストレーターのみうらじゅん、シンガーソングライターのつじあやのがトークセッションを行った。

「前橋BOOK FES」(日程:2022年10月29日~30日/場所:前橋市まちなかエリア 中央通り・弁天通り・前橋中央イベント広場・前橋プラザ元気21など)は、市制130年を迎える“水と緑と詩のまち”群馬県前橋市の街中を舞台に開催されるフェスティバル。

「本でみんなが元気になる」がテーマで、出展者が自分のおススメの本を持ち寄り、参加者と交流しながら本をトレードする「本のトレード」エリアを中心に、地元商店街の店舗も参加し、本を通じて、“人と人”、“人と街”の新しい出会いと交わりを目指す。

トークセッションでは、みうらは、「本を買うのは、好きで、……基本、読んでいないんですよ。とりあえず、本棚に差し込むまでが好きだったので」と子どものころを振り返った。

さらに、古本屋で買った推理小説の1ページ目に、誰かが書いた「犯人はホテルのメイドだ」というメッセージを発見したエピソードを話し始めた。「がぜん、やる気なくなったけど、『ほんとかな?』って思う気持ちがあって」と戸惑ったそう。「僕は、あまり本を読み切ることがなかったのですが、その本は、読み切りましたよね」と続け、「そうしたら、(犯人は)『ホテルのメイド』じゃなかった。……最高のことが書いてあったんですよ」とオチを付けて、会場に笑いの渦を巻き起こした。

みうらの話を聞いた糸井は「こんな話をする本の集いって、今まで、なかったと思う」と声を弾ませた。さらに、みうらのエピソードに触発されたようで、「今、思いついたんだけど、(前橋BOOK FESに)出展する人は、その本に、『まだ、僕、読んでません』でも、何でもいいので、紙を一枚挟んでおいてほしい」、「『僕が最初の彼女に“いいよ”って勧められた本なのですが、まだ、読んでません』とかが書いてあったら、その本を読む気がすごく増すじゃない」と、ノリノリの様子で言葉に。

トークの終盤、糸井は、つじとみうらに、前橋BOOK FESの会場に「来てくれますか?」と質問。つじは、「本もそうなのですが、私はシンガーソングライターなので、“歌”というのはどうですかね?」と、ライブでの参加を提案。糸井は「スタッフが今、『やったー!』って思ってます」と告げ、「前橋の10月末は寒いのですが、温かい格好を用意して、ぜひ」と目を輝かせた。

同じ質問に、みうらは、「生きてたら、行きます」と、みうら流にフェス当日の会場参加を確約した。

© 株式会社ジェイプレス社