ポップと実験、ユーモアと狂気、レトロとモダンが乱反射する万華鏡ワールド! 浅井直樹、通算三作目となるアルバムは80年代ネオアコ、90年代渋谷系が唯一無二のサイケデリックポップスへと昇華したような珠玉の12曲が咲き乱れる不思議の庭!

1988年、当時二十歳の美大生だった浅井直樹によってひっそりと自主リリースされた『アバ・ハイジ』は長い年月を経て発掘・紹介され、2019年には奇跡のリイシューが実現した。 その後、2021年に発表された実に33年ぶりとなるセカンド・アルバム『ギタリシア』は、その特異な音楽性が各方面から絶賛され、大きな話題を呼んだ。 そして2022年、早くも浅井直樹からの新作『ビートデリック』が届く(9月7日発売)。流麗なメロディ、透明感に満ちたギター、超現実的なリリック、儚く虚ろなボーカルは健在ながらも、今回は特に80年代英国のネオアコ/ギターポップ調の色彩がひときわカラフルに散りばめられた作品となっている。

ザ・スミスやモノクローム・セット、アズテック・カメラやペイル・ファウンテンズなどを彷彿とさせつつも、同時にそうした音楽に回収されない唯一無二の存在感を放つ高性能ポップス。ネオアコの清涼感と、アングラ音楽の陰影とが奇跡的なバランスで同居する珠玉の12曲だ。 録音には、現在注目のソロ・プロジェクト「浮(BUOY)」で活躍中の米山ミサ、平沢なつみ(に角すい)といった女性ボーカリストらを始め、かつて『アバ・ハイジ』のレコーディングを支えた盟友の松澤隆志(Dr)、芳賀紀夫(Ba)も参加。 ディレクションは柴崎祐二、録音/ミックスは三木肇、マスタリングは中村宗一郎が手掛け、堂々のサード・アルバムがここに登場した。 なお、アルバムリリースに先駆けて、収録曲『バイオレット!』が8月24日(水)に先行配信される。

【浅井直樹 プロフィール】

1968年東京生まれ。多摩美術大学在学中の1988年に完全自主制作のLPレコード『アバ・ハイジ』を200枚限定でリリースする。その後も地道に音楽活動を続けていたが、2011年にスウェーデンのレコード・コレクターがブログで『アバ・ハイジ』を取り上げたのを機に注目を集め、2017年にアメリカでも同作が記事となってからは世界各地で話題を呼ぶ。

2019年に『アバ・ハイジ』が復刻され、2021年には33年ぶりとなるセカンド・アルバム『ギタリシア』をリリースし、各方面から絶賛されて新たなリスナーを得る。2022年、サード・アルバム『ビートデリック』をリリース。

流麗なメロディと透明なギターに乗せて、虚ろなボーカルで幻想的な歌詞がうたわれるその音世界は唯一無二。

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