川崎消防、救急車出動率100%も コロナと熱中症で増え

新型コロナウイルスや熱中症患者の増加で出動件数が増えている救急車=川崎市川崎区内

 川崎市消防局が通常使用する救急車の出動率が100%に達するケースが増え、現場は逼迫(ひっぱく)した状況が続いている。新型コロナウイルス患者と熱中症患者の増加が原因という。到着時間が通常より遅くなるケースも増えており、同局は適正利用を呼びかけている。 

 同局によると、平時の1日当たりの出動件数は多くても約200件だが、7月中旬以降は300件を超える日が続き、今月2日は過去最多の384件に上った。通常使用する救急車全29台が出動することもあり、救急車が故障した際などに代用する非常用救急車数台も含めて運用している。それでも出動率90%を超えることがあり、平均到着時間は通常と比べて約3分遅くなっているという。

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