新潟県で『線状降水帯』発生 災害発生の危険度 急激に高まる

3日午後9時10分までの3時間雨量

 新潟県下越では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。

 新潟県下越では、3日(水)昼過ぎにも線状降水帯発生情報が発表され、24時間降水量が300ミリを超えている地点がある。

避難所の選択

 東北を南下中の前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、新潟県や東北南部では、大気の状態が非常に不安定となっている。新潟県下越では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっている。

 避難が必要となる危険な状況となっている地域があるため、崖の近くや谷の出口など土砂災害警戒区域等では、市町村から発令される避難指示などの情報に留意し、少しでも安全な場所への速やかな避難を心がけたい。

3日午後9時までの24時間雨量

■線状降水帯とは

 次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。

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