宇宙で健康保つには 横浜で野口聡一さん、食の大切さ訴え カップヌードルミュージアム名誉館長に就任後初

子どもたちに、自身の宇宙生活や食について語る野口さん=横浜市中区

 日清食品ホールディングス(東京都)が運営する「カップヌードルミュージアム横浜」(横浜市中区)は2日、宇宙飛行士・野口聡一名誉館長(57)が講師を務める子ども向けセミナーを開催した。名誉館長就任後初めての企画で、リアルとオンラインのハイブリッド形式で実施。野口さんは3度の宇宙飛行経験をもとに、食の大切さを伝えた。

 会場では、抽選で選ばれた小学5~6年生の男女15人が参加。450人がオンラインで視聴した。

 野口さんは、宇宙での生活や研究の様子を映像などで紹介。宇宙生活で健康を保つには栄養バランスを整えることや、バラエティー豊かな食事が重要だと強調した。

 宇宙では単独作業も多く、孤独になる時間もあり、ストレスの軽減やリフレッシュのためにも食事は欠かせないといい、「食事は仲間と楽しくコミュニケーションが取れる大切な役割がある」と語った。

 そのほか、同社が提供した宇宙食開発に関する秘話の紹介や、2020年の宇宙飛行の際に携行した「日清スペースキーマカレーメシ」に見立てた「日清カレーメシ」の試食なども行われた。

 会場で参加した横浜市港北区の小学5年生鈴木理太(りた)さんは「野口さんの話を聞いて、宇宙に行きたい気持ちがさらに強くなった」と話していた。

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