臨時国会召集、神奈川選出議員の表情は コロナ影響で欠席者も

国会議事堂前でポーズを取る水野素子氏=3日午前

 臨時国会が3日召集され、参院選神奈川選挙区で当選した5人のうち、自民党の三原じゅん子氏と浅尾慶一郎氏が登院して「政策を前に進めるために全力を尽くす」などと抱負を語った。新型コロナウイルスの流行「第7波」の影響もあり、立憲民主党の水野素子氏は国会議事堂前に足を運んだものの臨時国会は欠席し、公明党の三浦信祐氏、日本維新の会の松沢成文氏も欠席した。

 任期3年の5枠目で初当選した水野氏は濃厚接触者に当たるとして欠席を届け出たが、待機期間を終えて抗原検査で陰性が確認できたため、同日朝、国会議事堂の正門前に姿を見せた。

 鮮やかなブルーの衣装に身を包んだ水野氏。「日本や世界の未来に貢献し、県民の期待に沿う活動ができるように頑張りたい」と抱負を語った。最も注力することは「神奈川を中心に世界をリードする技術や産業創出、人材育成など、未来に向けて伸ばしてゆく政策をつくりたい」と語った。

 2017年の総選挙で苦杯を喫して以来、5年ぶりに国会へ復帰した浅尾氏は、顔見知りの議員から「お帰りなさい」と声をかけられ、笑顔で応じていた。「経済界をはじめ多くの方々の応援をいただいた。報いていく」と誓い、「与党の強みを活かし、まずは生産性を高める産業施策を具体化したい」と見据えた。

 3期目を迎えた三原氏は「子ども政策、子育て政策を前に進めるため全力を尽くしていく」と意気込んだ。人口減少に歯止めをかけ、地方創生につなげることが「日本の根幹」と強調。地元への恩返しとして、「さまざまな課題に目配りしていきたい」とも語った。

 出席を見送った2氏はコメントを寄せ、2期目に臨む三浦氏は「コロナなど国民が直面するさまざまな不安の払拭に尽くしたい」と強調。「どんな厳しい状況下でも若者が夢をあきらめないで済む社会づくりをしていく」と抱負を述べた。

 昨年の横浜市長選に出馬するために辞職し、1年ぶりに復帰した松沢氏は「まずは憲法改正を具体的に提案し、次に経済の成長戦略と社会保障の構造改革に取り組みたい」と意欲を示した。

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