山形県では大雨の峠を越えたため、置賜に発表されていた大雨特別警報は4日(木)午前6時33分に警報に切り替えられた。ただ、最上川上流では氾濫が発生しているため、洪水への一層の警戒が必要だ。また、新潟県の下越には引き続き大雨特別警報が発表されているところがある。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当している状況だ。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況になっており、引き続き土砂災害や浸水害、洪水害に最大級の警戒が必要となる。
前線が日本海から北陸地方を通って日本の東にのびており、前線上の低気圧が三陸沖を南東に進んでいる。前線は4日(木)の夜にかけて西日本まで南下した後、5日(金)には日本の南に南下する見込み。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、東~西日本にかけては大気の状態が非常に不安定となる。
大雨・雷・突風
新潟県の下越には大雨特別警報が発表されているところがあり、これまでに経験したことのないような大雨となっている。また、山形県の大雨特別警報は警報に切り替えられたが、最上川の上流にあたる山形県長井市では氾濫が発生するなど、何らかの災害がすでに発生している可能性が高い。北陸や東北では、猛烈な雨が降っており、これまでの大雨により、土砂災害や浸水害、洪水害の危険度が非常に高くなっているところがある。東北地方から西日本にかけては、4日は雷を伴った非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨が降って大雨となるところがある見込み。
5日(金)午前6時までの24時間に予想される雨量(多いところ)
北陸 150ミリ
東北、関東甲信、近畿 100ミリ
また、東~西日本にかけては、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要となる。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。降ひょうのおそれもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意したい。
(7時10分・山形県の大雨特別警報から警報への切り替えを追記・修正)