パイレーツが筒香のDFAを発表 監督「何がベストかを考えた結果」

日本時間8月4日、パイレーツは一連のロースター変更のなかで筒香嘉智をDFA(=ロースターの40人枠から外す措置)としたことを発表した。デレック・シェルトン監督は「トレード・デッドラインを待って、チームに何が起こるのか、その全容を見届けたかった。今後何がベストかを考えた結果、(筒香のDFAは今が)適切なタイミングだった」とコメント。チームが来季以降を見据えた戦いに移っていくなかで、筒香の居場所はないという判断に至ったようだ。

30歳の筒香は今季がメジャー3年目のシーズン。昨季終盤の活躍もあり、年俸400万ドルの1年契約をパイレーツと結んだが、ここまで50試合に出場して打率.171(170打数29安打)、4二塁打、2本塁打、19打点、出塁率.249、長打率.229、OPS.478とキャリアワーストの成績に終わっていた。7月上旬に故障者リストから復帰したものの、復帰後はスタメンを外れてベンチを温める機会も多くなり、出場した試合でも思うような結果を残せず。データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARはー1.7まで落ち込んでいた。

パイレーツはこの日、デービッド・ベッドナーを故障者リストに登録し、ヨハン・ラミレスとトゥクピタ・マルカーノの2選手がメジャー昇格。もう1枠を開けるために筒香がDFAとなった。筒香の代わりとなる一塁手や指名打者は昇格していないため、今後も一塁はマイケル・チェイビスとジョシュ・バンミーターを併用し、指名打者はブライ・マドリスやカル・ミッチェルといった若手外野手も含め、複数の選手がローテーションで起用されることになりそうだ。

なお、パイレーツ傘下AAA級インディアナポリス・インディアンスでは23歳のメイソン・マーティンが正一塁手を務めている。2019年にA級とA+級で合計35本塁打、2021年にもAA級とAAA級で合計25本塁打を放ったスラッガーだが、今季はAAA級で90試合に出場して打率.192、15本塁打、56打点、OPS.673と苦しんでおり、メジャー昇格にはもう少し時間がかかるかもしれない。

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