福井県嶺北で『線状降水帯』発生 命に危険が及ぶ災害発生の危険度 急激に高まる

4日(木)午前9時30分までの3時間解析雨量

 福井県嶺北では線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。

4日(木)午前9時30分の土の中の水分量

 日本海から北陸を通る前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、福井県は大気の状態が非常に不安定となっている。福井県嶺北では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっている。

記録的短時間大雨情報

4日(木)午前9時30分の雨雲の様子

 なお、気象庁は、福井県で災害につながるおそれがある猛烈な雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を発表した。

【記録的短時間大雨情報 1時間雨量】
福井県
 大野市付近 約80ミリ(午前9時30分)
 勝山市付近 約80ミリ(午前9時30分)

 すでに大雨警戒レベル4の避難指示が出ていたら、災害が起きる前に今すぐ避難し、避難情報がまだ出されていなくても、少しでも危険を感じたら身の安全を図る行動をとる必要がある。崖や川の近くなど危険な場所にいる場合は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、少しでも安全な場所への速やかな避難が重要となる。

線状降水帯とは

 次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。

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