コロナ急増×猛暑 救急車出動98%の日も…現場は逼迫 東京都内

新型コロナウイルス感染症の拡大と猛烈な暑さが続き、東京消防庁では救急車の98%が出動するなど、対応に追われる日が続いています。救急の現場への影響は深刻となっています。

東京都内で8月3日に新たに確認された新型コロナの感染者は3万8940人と発表されました。直近7日間を平均した1日当たりの感染者数は3万3423.9人で、重症者は前日から1人増えて35人となりました。

また、都内は朝から気温が上がり、都心で36.1℃の最高気温を観測し、4日連続の猛暑日となりました。東京消防庁によりますと、この暑さで19歳から85歳の男女合わせて38人が熱中症の疑いで搬送されています(午後3時現在)。

新型コロナの感染拡大と猛烈な暑さが続く中、東京消防庁の災害救急情報センターでは119番通報の電話が鳴りやまず、職員が対応に追われています。このところ、東京消防庁では通常の275台の救急車では対応しきれず、およそ30台の非常用救急車も出動させています。これまで多くても1日2000件ほどだった救急の出動が、最近は毎日3000件ほどに増えていて、救急車の出動率が98%に及ぶ日もあるということです。

この事態に対し、東京消防庁は必要な場所に救急車が駆け付けられるよう、適切に利用してほしいとして「119番通報の多くが救急要請。救急車を呼ぶか迷ったときは東京消防庁の『東京版救急受診ガイド』または『救急相談センター』(電話番号=#7119)を活用して、救急車の適正利用をしてほしい」(東京消防庁・警防部総合指令室の藤野祐三・消防司令補)と呼びかけています。

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