ORCが後継機の購入契約締結 2023年夏の就航目指す

後継機購入に関する契約を締結したORCとATRの関係者(ORC提供)

 長崎県内の離島と本土などを結ぶオリエンタルエアブリッジ(ORC、大村市)は3日、2023年夏ごろの導入を計画しているATR(フランス・トゥールーズ)の「ATR42-600」について、先月19日に同社と1号機の購入契約を締結したと発表した。
 ORCは現在、ボンバルディア機「DHC-8-200」(Q200)3機を保有し、うち2機は老朽化が進んでいる。その後継機としてATRの2機を導入する計画で、定期便に順次投入していく。
 ATR機は座席数48席でQ200の39席より増加。今年10月末にトゥールーズで機体を受領後、年内に長崎空港に到着予定という。乗務員の訓練などを経て、23年夏ごろに長崎と壱岐、五島、対馬などを結ぶ路線で運航を開始する。2機目は24年の就航を目指す。
 契約は先月、英国で開かれた航空見本市「ファンボロー国際航空ショー」の中で、ORCの田中和史専務やATRのステファノ・ボルトリ最高経営責任者(CEO)らが出席し締結した。
 ORCは「年明けには長崎空港で訓練中のATR機を見ることができると思う。就航に向け着々と準備が進んでおり、安心して搭乗してもらえるよう社員一丸となって取り組む」としている。


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