宝ホールディングス傘下のタカラバイオ(滋賀県草津市)は4日、欧米を中心に感染が拡大しているウイルス性感染症「サル痘」を検出できるPCR検査試薬を発売した。
サル痘は、アフリカ中西部で流行していたが、5月以降、感染が拡大。7月には国内でも感染者が初確認された。世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当すると宣言している。
試薬はサル痘ウイルス全般と西アフリカ型、コンゴ盆地型のウイルスを1時間以内に検出するという。疫学調査などを実施する研究機関向け。価格は100回分で15万円。