年に2日だけ参拝できる津嶋神社で3年ぶりに「夏の例大祭」 日本一営業日が短いJR駅には鉄道ファンら集結 香川・三豊市

年に2日だけ参拝できる子どもの神様、香川県三豊市の津嶋神社。新型コロナの影響で夏の例大祭の中止が続いていましたが、2022年は3年ぶりに子どもたちが戻ってきました。

(山下佳乃リポート)
「久しぶりに本殿へと向かう橋が架けられ、親子連れらが渡っています」

三豊市三野町の津嶋神社で毎年8月4日と5日に開かれる、夏の例大祭です。「子どもの守り神」津嶋神社の本殿は、岸から250メートルほど沖に浮かぶ小さな島にあります。

新型コロナの影響でベビーカーがこの橋を渡るのは実に3年ぶり。子どもの健康を祈ろうと、大勢の人が本殿を目指していました。とはいえ……。

(山下佳乃リポート)
「午前中に本殿に訪れた人は例年の3割程度だということです。また新型コロナ対策のため祈祷は少人数で行われています」

参拝者の中には例大祭を心待ちにしていた人も。

(参拝者は―)
「私が子どもの時から来ていたので(中止が続いて)残念だったんですけど、上の子が生まれてすぐに来たんですけど、この子は初めてなので2人連れて来られたらなと思って来た」
「子どもの病気とかいろいろ悩むことがあって、それをずっと相談していた知人の人に行っておいでと教えてもらったので、病気が治るようにと思って」

(津嶋神社/藤田泰臣 宮司)
「『今年はあるんですか?』と去年・おととしと、かなり問い合わせがありまして。心待ちにしている崇敬者の方がたくさんおいでるんで、今年開催できたことは本当に喜んでおります。子どもを連れてお父さんお母さん、あるいはおじいちゃんおばあちゃんが、一緒にやって来るというのを見ると、本当にほほえましい、うれしく思っております」

また、駅でも3年ぶりの光景が――。

夏の例大祭の2日間しか列車が停車しないことから、「日本一営業日が短いJRの駅」として知られるJR予讃線「津島ノ宮駅」。

参拝客はもちろん、久しぶりに開設した駅を写真に収めようする鉄道ファンらが集まりました。

(JR四国 多度津駅/藤村悦哉 駅長)
「せっかくある駅ですので、お祭りとセットとは言いながら、開設できたというのは非常にありがたいですし、今後もずっと続けてければなというふうに考えています」

新型コロナ前は例大祭の2日間で8000人ほどが利用していましたが、2022年は5000人程度の見込みです。

津嶋神社には、5日も午前6時から午後10時まで参拝できます。また4日夜8時からは花火大会も行われる予定です。

© 株式会社瀬戸内海放送