「欲しいのは今でしょ」抗原検査キット3000個を島田市が独自購入 医療・介護・保育など従事者の濃厚接触者に無償配布へ

<島田市 染谷絹代市長>

「抗原検査キット、国は十分な備蓄があるといっていますけど。いつ市町に来るか、まだ正確な情報は来ていない状況です。抗原検査キットが欲しいのは今でしょ」

定例会見の場で厳しい口調で訴える静岡県島田市の染谷絹代市長。求めているのは検査キットです。

その検査キットが4日、3000個届けられました。新型コロナの感染が急拡大し、薬局などでも検査キットが手に入りにくい状況が続いていることを受け、島田市が独自に購入したのです。

学校や病院、保育園など市民生活に密着した施設を対象に、施設の職員が濃厚接触者となった場合に無償で配布します。

<島田市健康福祉部健康づくり課 宮地正枝課長>

「濃厚接触者は5日間の自宅待機になる。(医療・介護・保育などの従事者は)抗原検査で陰性が確認できれば早ければその日から職場復帰できるので。職場としては大変助かるのでは考えています」

島田市内のこちらのこども園では36人の職員が働いています。まだ備蓄の検査キットはあるといいますが、いまの感染状況に危機感を募らせています。

<認定こども園 エルフのみらい 中野恵子園長>

「(抗原検査キットは)ある程度の備蓄はしていますが、かなり早い段階でなくなっていく可能性もある。職員が濃厚接触者になり、自宅待機の期間が長くなると子どもを預かる園の機能に支障がでる恐れがある。島田市の取り組みは大変ありがたい」

島田市は5日から申請を受け付け、希望者に順次配布する予定です。

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